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『着ぐるみ国勢調査結果報告書』

資料性質

本ページは、日本語 PDF『着ぐるみ国勢調査結果報告書』から抽出した原文本文と、PDF から抽出した全図版を保存する資料ページです。原報告には成人向け、性経験、性的指向、親密行為、個人生活に関する設問が含まれます。当サイトはこれをコミュニティ史資料として保存しており、当サイトの立場表明や行動の推奨ではありません。

項目 内容
原文タイトル 着ぐるみ国勢調査結果報告書
作者 くっしー(@kussy_tessy)
調査時期 2017 年 10 月 4 日より約 1 週間
回答数 221 件、うち有効回答 220 件
原文ページ数 73 ページ
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着ぐるみ国勢調査結果報告書 くっしー(@kussy_tessy)

2017 年 10 月 4 日より約 1 週間かけて行われた「着ぐるみ国勢調査」について、その結果をとりまと め、 ここに報告する。なお、 回答は221 件集まり、最初の同意を問う設問で「同意しない」 を選択した1 名を除き、220 件の有効回答を得た。

0. はじめに

本調査は、 「着ぐるみ国勢調査」 と銘打ってはいるものの、 着ぐるみが趣味である一個人が単なる個 人的な興味関心で行ったものであるということをここに強調しておきたい。 すなわち、 「神の視点」 と でも言うべき中立公正な視点は大いに欠如しているということを改めて示しておく。 この調査をするにあたり、作成者の趣味嗜好があまりに出すぎているといった非難を受けた。母集 団も偏っているという指摘も受けた。誘導尋問的だとも言われた。まったくもってその通りである。 そもそもこの調査は、地球上に存在する、着ぐるみに関して何らかの興味関心を持っている全ての老 若男女を対象にしたアンケートになっていない。そんなものをやったら、99%が「まだ活動していな い」という回答で埋め尽くされてしまうだろう。あくまで Twitter という狭い媒体を用いて、自分の 周囲のデータが集まったと実感している。 「俺は俺のまわりの人が知りたい」 という動機でやったので、 これに関してはそれでいいと思う。 私自身、着ぐるみに関して、統一的・普遍的な見方を述べるのは不可能だろうと思っている。学術 的に着ぐるみを研究している慶應義塾大学でさえ、経済や技術・文化の観点からのアプローチがほと んどで、心理学的なアプローチや、操演に関する体系的な理論は、手付かずである。むしろ数ある着 ぐるみの要素の一部分を切り取っているように見える。おそらく、オタクを取り巻く経済・技術・文 化を研究する上で着ぐるみが具体的な題材として上がっているというのが実情だろう。着ぐるみに関 する統一的・普遍的な見方が不可能である以上、現状では各々が活発に私はこう思う・僕はそう考え る、といった持論をあちこちで展開し、なるほどそういう考え方もあるのかとそれらを聞くのが最も 理想的な形態なのではないかと考える。 着ぐるみは、多くの因子の積集合であると考えているが、個々人によって着ぐるみが何の部分集合 であるかというのはバラバラである。KMD フォーラムの討論会で、 「コスプレ」の部分集合に「着ぐ るみ」 を書いた図が出されたが、 これも数ある着ぐるみに対する理解の一つにすぎないと考えている。 私の理解はむしろ、 「美少女着ぐるみ」 は 「女装」 と 「着ぐるみ」 の積集合であり、 それが 「コスプレ」 の部分集合だったというのは、後付けの対外的な説明であるなあというのが、ぶっちゃけ私の感覚で ある。実感として、自分が強い興味関心を惹かれたものが何か知らんけどコスプレの一種だった、だ からありがたいごとにコスプレイベントに出ることができるというふうなのが近い。 本調査に物申したい皆様も、ぜひ同様の調査をやっていただきたいと考えている。むしろ、本調査 の結果を盲目的に信じることのほうがよろしくないのではないかという気さえしている(私は私の仕 事の成果なので、まあ信じるが) 。また、私は、この調査に関して、考察や自身の見解を主張するのを 避けた。以下の仔細を読めば分かるが、徹底してデータの羅列に努めている。回答結果を自身の主張

の材料にするのは、 今回のアンケートの使い道として不適だろうというのが一つ。 もう一つは、 「自分 の物差し」で測定した界隈は、結局自分の殻を脱出できていないだろうという感覚である。例えば、 調査の中で着ぐるみに関して魅力的な分野を四つの中から選ばせる設問があったが、これは各々が持 っている複雑な着ぐるみへの魅力を強引に四つの枠に押し込める行為に他ならない。すなわち恣意的 な分類である。恣意的な分類を行い、恣意的な見方で行われた調査である以上、これは界隈を正確に 表現できているものはないと考える。というのはもちろん嘘ではないが、実際のところここまでデー タをまとめ上げるのに心が折れたというのが本音である。 また、 見切り発車で始めた調査だったので、 この結果をもって何らかの体系的な説明をしようと企図されたものではなかったというのもある。 とはいうものの、サンプル数が200 以上も集まると、何らかの意味のある傾向というのは確かに見 えてくるものである。また、それらの傾向というのは確かに興味深い。みんなの知りたかったこと、 気になってことがここにはある。暇つぶし程度にこの調査報告を読んでいただき、何かの参考や気づ きを得られれば幸いである。

1. 性別

Fig.1 に有効回答数 215 人の性別をまとめた。男性は 96%、 女性は 4%で、大半の回答者は男性だった。

Figure 1 回答者の性別

2. 年齢

Fig.2 に有効回答数 216 人の年齢をまとめた。回答者の年齢 層では 25~29 歳が一番多かった。平均年齢は 30 歳だった。 Fig.3 に地域別の年齢構成をまとめた。平均年齢は、関東・ 関西・東海・地方ともにほぼ差はなかったが、関東では 40 歳 以上の人が他の地域に比べて多かった。また、海外は平均年齢が 26 歳と日本よりも若く、35 歳以上は いなかった。 活動形態別で見てみると、「まだ活動していない」人の平均年齢は24 歳で、約 3 割が 20 歳未満であ った。 「撮影・サポート専門」の人の平均年齢は37 歳で半分以上が 35 歳以上であった。

3. 体型

Fig.4 に 回 答 者の 身長をまとめた。有 効回答者 217 人の平 均身長は、170cm だ った。 日本人の成人 男子(30 歳)平均身 長である 172cm より 僅かに低かった。 年 齢別で見ても有意差 はなかった。活動形 態別で見た場合、 「内 臓」 と 「サポート・ 撮 影専門」を比較すると、「内臓」は 170cm で「サポート・撮影専 門」は 172cm と、サポート専門の人のほうが 2cm 高かった。 Fig.5 に回答者の体重をまとめた。有効回答者 217 人の平均体 重は 63kg で、日本人の成人男子(30 歳)平均体重である 67kg よりも低かった。 活動形態別で見た場合、 「内臓」 と回答した人の 平均体重は 63kg だったが、 「撮影・サポート専門」 と回答した人 Figure 5 回答者の体重 Figure 2 年齢 Figure 3 地域別の年齢構成 Figure 4 回答者の身長 Figure 6 BMI

は 75kg だった。「内臓」のうち、年齢別で見た場合、どの年齢層でも60~65kg だったが、40 歳以上の平 均体重は 69kg だった。 Fig.6 に「分からない」と「回答しない」を抜いた有効回答者185 人の BMI をまとめた。平均 BMI は 21.5 で、健康とされる22 とほぼ同等だった。Fig.7 に内臓者の年齢別の BMI をまとめた。全体として年 齢が高いほど BMI も上がる傾向を示した。ただし、35~39 歳は例外的に BMI が低かった。25 歳未満で は、61%が BMI18 未満だったのに対し、40 歳以上では 40%が BMI24 以上だった。

4. 出身地と居住地

Table1 に回答者の出身地と居住地 をまとめた。 出身地と居住地を比較す ると、 関東のみ大幅増でその他の地域 はほぼ人口が流出していることが分かった。以降、関東・東海・関西以外の国内地域のうち、 「北海 道」 「東北」 「甲信越」を「地方(東日本) 」 、 「北陸」 「中国」 「四国」 「九州」を「地方(西日本) 」とし てまとめて扱うことにする。 Fig.8 に本物の国勢調査における日本の人口分布と着ぐるみ国勢調査の回答者の人口分布の比較を まとめた。約 30 年前である 1985 年と 2015 年を比較しても大幅な人口移動はないにも関わらず、 着 ぐるみに興味のある人の多くは、関西と地方から流出し関東に流入していることが明らかになった。 一方で、東海はあまり人口が流出していなかった。

出身 居住 北海道 8 8 東北 13 7 関東 75 105 甲信越 10 5 東海 30 24 北陸 5 5 関西 28 25 中国 9 6 四国 4 5 九州 14 8 海外 17 17 回答しない 10 8 Table 1 出身地と居住地 Figure 8 出身地・居住地と、日本の人口分布の比較 Figure 7 内臓者の年齢別の BMI 分布

5. 職業と職種

Fig.に有効回答者 213 人の職業をまとめた。 職業は、 会社員が最も多く55%だった。 また、 学生は 20%だった。ただし、 これは全回答数の統計である(つまり 「活動していない ・ 潜伏中」 の人も含む)。 活動形態別で見ると、 「まだ活動していない」人のうち、約6 割が学生で、会社員は3 割だった。 「イ ベントやオフ会で着る」 「もっぱら一人で着る」 と回答した人のうち、 会社員は6 割、 学生は1~2 割 だった。 Table に有効回答者 189 人の職種をまとめた。職種で見ると、技術系(機械・電気)が最も多く、 IT 系・SE がそれに続いた(Table 3)。

6. 世帯構成

職業 人数 経営者・役員 7 会社員 118 公務員 9 自営業・自由業 9 フリーター 11 学生・浪人生 43 専業主婦・主夫 0 無職 5 その他 14 回答しない 7 Table 2 職業 職種 人数 営業系 7 事務系 24 小売・外食系 8 サービス系 11 コンサル・金融系 3 IT系・SE 25 技術系(機械・電気) 33 技術系(建築・土木) 9 技術系(化学・素材) 7 デザイン系 4 運輸系 14 その他 22 学生など 46 回答しない 10 Table 3 職種 Figure 11 活動中の人の年収別の世帯構成 Figure 9 職業 Figure 10 世帯構成

Fig.10 に有効回答者 215 人の世帯構成を示した。51%が実家暮らし、40%が一人暮らしで、10%は 配偶者と同居していた。 Fig.11 に「活動中」 の人について、年収別の世帯構成を示した。 年収が増えるほど、 一人暮らしの割合が増え、 また配偶者と同居 している人が増えた。200 万円未満の人の実家暮らし比率が 74%、 配偶者と同居している人が 5%なのに対し、500 万円以上の人は 実家暮らしが 10%しかおらず、配偶者と同居している人が 32% いた。ちなみに、 国勢調査における年齢別の婚姻率は、18~24 歳 6.0%、25~29 歳 35.9%、30~34 歳 60.9%、35~39 歳 69.7%、 72.4%である。 Fig.12 に有効回答者 217 人の結婚状況および子供の人数を示 した。86%の人が未婚だった。 子供なしと回答した人の平均年収は320 万円で、 子供ありと回答した 人の平均年収は 560 万円だった。 Fig.13 に回答者の地域別の世帯構成を示した。 実家暮らし比率は、 三大都市圏と地方 (西日本) で、 38~54%だったのに対し、地方(東日本)は 84%と高かった。また、国外も 75%と高かった。

この質問で「0 人(未婚) 」以外の回答 を選んだ人を結婚している人とみなし、 「婚姻率」 を年齢別に計算した。Fig.14 に 年齢別の回答者の婚姻率と、日本の本物 の国勢調査における婚姻率の比較を示し た。着ぐるみ国勢調査の回答者の婚姻率 は、どの年代でも 日本の国勢調査におけ る婚姻率の半分以下だった。

Figure 12 活動中の人の子供の人数 Figure 14 年齢別回答者の婚姻率と日本の国勢調査に おける婚姻率の比較 Figure 13 地域別の世帯構成

7. 年収

Fig.15 に有効回答者 190 人の年収を示した。200 万円未満が最頻値であり、約半数が300 万円未満であ った。回答者の平均年収は 350 万円で、 活動中の人165 人に限ると、平均年収は 360 万円、面を少なくとも一 つ所持している人の平均年収は 370 万円だった。ただ し、この統計には学生を含んでいる。Fig.16 に学生を 除外した場合の年収を示した。最頻値は 200~300 万 円に移り、平均年収は 390 万円となった。 Fig.17 に「活動中」の人について、年収の分布を地 域別に示した。 平均年収は関東が 380 万円、 東海が420 万円、関西が 420 万円、地方(東日本)が 220 万円、地方(西日本)が290 万円だった(学生を含む) 。 Fig.18 に活動中の人の年齢別の年収分布を、Fig.19 に年齢別の平均年収の推移を示した。平均年収は 25 歳未満で 210 万円、40 歳以上で 510 万円と年齢とともに平均年収は上がるが、年収の中央値は 30 歳 以降ではおよそ 400 万円で変わらなかった。

8. 学歴

Figure15 年収 Figure 16 年収(学生を除外) Figure 17 地方別の年収分布 Figure 18 年齢別の年収分布 Figure 19 活動中の人の平均年収の年齢別推移

Fig.20 に 有効回答者 211 人の学歴・在学状況をまとめた。63%が大学在学または大卒および院在学または院卒と なった。 これには、 学生が含まれているため、Fig.21 に学生を除外した場合の卒業学歴を示した。14%が 院卒、45%が大卒であった。学卒のうち 3 分の 1 は国公立大であった。高卒は 19%いた。

9. 活動形態

Fig.22 に有効回答数 217 人の回答者の活動形態をまとめた。 53%が 「イベントやオフ会で着ぐるみを着る」 、15%が 「もっぱ ら一人で着る」だった。本調査ではこの両者を併せて「内臓」 として扱うことにしている。 また、 「まだ活動していない ・ROM 専」 と回答した人は16%だった。 これ以外の選択肢を選んだ人 を「活動中」として扱っている。

10. 芸歴

Fig.23 に有効回答者 216 人の芸歴をまとめた。「まだ活動していない人」 が19%で、 それを除いて も過半数が 5 年以下だった。また 15 年以上の人が 6%いた。平均芸歴は 5.9 年だった。 Fig.24 に年齢別の芸歴を示した。20 歳未満は 74%が 「まだ活動していない」 だった。20~24 歳で は過半数が 1 年以上活動しており、35~39 歳では 48%が 10 年以上の活動歴だった。40 歳以上では、 19%が 15 年以上だった一方、3 年以下の人も 40%近くいた。活動中の人に限定した場合、平均芸歴 年数は、25 歳未満 2.4 年、25~29 歳 4.2 年、30~34 歳 7.5 年、35~39 歳 9.3 年、40 歳以上 8.0 年 だった。 Figure 21 学歴(学生を除外) Figure 22 活動形態 Figure 20 学歴・在学状況

11. 潜伏期間

Fig.25 に有効回答者 215 人の潜伏期間をまとめた。活動中の人 175 人に限定するとの平均潜伏期 間は 5.1 年だった。しかし、1 年未満で始めた人が 18%いる一方で、10 年以上潜伏して始めた人が 15%いるなど、潜伏期間のバラつきは多いことが分かった。 Fig.26 に興味を持った時期別の潜伏期間をまとめた。早い時期に興味を持った人ほど潜伏期間が 長いことが分かった。 社会人で興味を持った場合、36%の人が 1 年未満の潜伏期間で着ぐるみを始め ていた。

12. 潜伏中の人の開始予定時期

Figure 23 芸歴 Figure 24 年齢別の芸歴分布 Figure 25 潜伏期間 Figure 26 興味を持った時期別の潜伏期間

Fig.27 に潜伏しているという有効回答者 65 人の活動開 始予定時期を示した。40%の人が 3 年以内に活動を始める という予定があると回答。一方で「分からない」という回 答も 37%を占めた。 「始める予定はない」と回答した人も 18%いた。

13. 肌タイの所有

Fig.28 に活動中である有効回答者 183 人の肌タイ所有枚数を示した。51%が 3 枚以上所有してい た。その平均は、 「活動中」の人は3.0 枚、 「内臓」の人は 3.1 枚だった。 Fig.29 に肌タイの供給元シェアをまとめた。ささタイが 40%、ぎょっちタイが 27%だった。 Table4 に芸歴別 の肌タイ所有枚数 とその供給元シェ アを示した。芸歴が 長いほど肌タイ所 有枚数は増加する 傾向で、肌タイの平 均所有枚数は 1 年未 満の人は 1.75 枚、 15 年以上の人は、 5.58 枚 だ っ た 。 Fig.30 に芸 歴別 の 供給元シェアを 示 した。芸歴 7 年目 までは、ささタイ が優勢であるが、7 年目以上では、さ さタイとぎょっち タイが均衡してい るか、ぎょっちタ イが優勢であった。 Figure 27 潜伏者の活動開始時期 Figure 28 活動中の人の肌タイ所有枚Figure 29 肌タイの供給元シェア Table 4 芸歴別の一人あたりの平均肌タイ所有枚数とその供給元構成 ぎょっち ささ 豪華王 ぬこ その他 合計 まだ活動していない 0.06 0.16 0.00 0.06 0.13 0.42 1年未満 0.08 1.00 0.08 0.00 0.60 1.75 1~3年 0.49 1.31 0.67 0.03 0.49 2.98 3~5年 0.62 2.10 0.56 0.09 0.32 3.68 5~7年 0.63 1.82 0.35 0.13 0.44 3.36 7~10年 1.83 2.36 0.10 0.00 0.20 4.50 10~15年 1.91 1.22 0.30 0.14 0.43 4.00 15年以上 1.42 1.36 0.20 0.30 2.30 5.58

14. 面の所有

Figure 30 芸歴別の肌タイ供給元シェア構成 Figure 31 活動中の人の所有面数 Figure 32 活動中の人の年収別の所有面数の分布

Fig.31 に活動中の有効回答者 183 人の所有面数をま とめた(注・ 「潜伏中」であるにも関わらず面を所有し ている人も見受けられたが、 面の所有 ・ 非所有に限らず、 活動形態を「まだ活動していない」にした人は、 「活動 中の人」にはカウントしていない) 。全有効回答者 215 人の一人あたりの平均所有面数は 2.8 体だった。「活動 中」 の人に限定すると、 一人あたりの平均所有面数は3.8 体だった。 Fig.32 に年収別の所有面数をまとめた。200 万円未 満では約 40%の人が 1 体以下の面しか所有していない が、200~300 万円では 1 体以下の面しか所有していな い人は 20%程度だった。しかし、その 後年収が増えるにつれて、1 体以下の面 しか所有していない人と、7 体以上の面 を所有している人がともに増加し 3~6 体の所有者が減少するという、”二極化” の挙動を示した。そのため、 一人あたり の平均所有面数は、Fig.33 に示したよ うに、年収 200 万円未満では 2.50 体と 少ないが、年収 200 万円以上では 4 体 前後と年収に依存しないという結果に なった。 Fig.34 に芸歴別の所有面数の分布を、 Fig.35 に芸歴別の平均所有面数をまと めた。3~5 年までは芸歴が長いほど所 有面数が増えるが、10~15 年までは 4.5 体前後と横 ばい、15 年以上では 7.30 体と大幅に増加することが 分かった。

Figure 33 活動中の人の 年収別の 一人あたり の平均所有面数 Figure 34 芸歴別の所有面数の分布 Figure 35 芸歴別の一人あたりの平均所有面数

Fig.36 に有効回答のあった着ぐるみ全 581 体の工房の供給元シ ェアを、Table5 に供給元別の面数を示した。 シェアは 28% がシ グマ工房、19%がぬこパン(自作が 15%、委 託が 4%)、7%があや め商店で、この上位三つで過半数を占めた。 (注・国外からの回 答も入っていることに留意) Table6 に上位五つの工房について、一人あた りの平均所有面数を 芸歴別にまとめた。 さらに、Fig.37 にそのシェア 構成をまとめた。シ グマは芸歴が長いほ どシェアを高める傾 向で、7 年以下では 20%程度以下である が、7 年以上では約 40%のシェアを占め ていた。ぬこ面での 自作は 1~3 年の芸歴で最も多く 25%を占めた一方で、 10 年以上では減少し、15 年以上では 1%だった。あやめ は、1 年未満では 27%のシェアを占める一方で、 芸歴が長 くなるほど減少し 15 年以上では 0%だった。 年収別に工房ごとの所有率と平均所有面数を調べてみ たところ、はっきりした傾向を示した のは、 シグマとぬこ (自作) の二つだっ た。Fig.38 にシグマ面の所有率と平均 所有面数の年収依存性を、Fig.39 にぬ こ面 (自作) の所有率と平均所有面数の 年収依存性を示した。シグマ工房では、 年収が高い人ほど面を多く所有する傾 向が見られた一方で、 ぬこ (自作) で は、 年収500 万円までは所有率 ・ 平均 所有面数ともに増加する傾向を示す が、年収 500 万円を超えると、所有 率 ・ 平均所有面数ともに少なくなると いう挙動を示した。ただし、 これは芸 歴による擬似相関の可能性も高い (芸 歴が長いほど年齢も高く、年収も高 い) 。そこで、芸歴を5 年以下の人に 限って平均所有面数を求めてみたと ころ、 シグマは年収200 万円未満0.26 体、200~300 万円 0.71 体、300~400 Figure 36 工房の供給元シェア 工房名 数 シグマ 161 ぬこ自作 85 あやめ 42 もなか 35 豪華王 34 イルカ 32 ぬこ委託 24 RINS 22 阿見 19 ズコカン 16 雷撃工房 15 むにむに 15 ひょっかめ 5 その他国内 56 その他海外 20 Table 5 回答者の着ぐるみの 供給元 シグマ ぬこ自作 あやめ もなか 豪華王 1年未満 0.10 0.15 0.30 0.00 0.05 1~3年 0.30 0.60 0.30 0.17 0.35 3~5年 1.10 0.83 0.38 0.48 0.45 5~7年 0.73 0.47 0.40 0.20 0.00 7~10年 1.93 0.80 0.20 0.07 0.07 10~15年 1.27 0.32 0.09 0.27 0.14 15年以上 3.18 0.09 0.00 0.27 0.00 Table 6 芸歴別の一人あたりの 着ぐるみの供給元ごとの 平均 所有面数 Figure 37 芸歴別の着ぐるみ面供給元シェア構成

万円 0.83 体、400~500 万円 0.25 体、500 万円 1.00 体であり、400~500 万円がトレンドには乗ら ないものの、概ね年収との依存性は確認できる。ぬこ自作は、年収200 万円未満 0.48 体、200~300 万円 0.79 体、300~400 万円 0.75 体、400~500 万円 1.08 体、500 万円以上 0.33 体であり、こちら も同様の年収依存性を確認できた。

15. 着ぐるみ趣味を知ったきっかけ

Fig.40 に 有効回答者 214 人の着 ぐるみ趣味 を知ったき っかけをま と め た 。 69% の 人 が 「インター ネットで見 かけた」と 答えた。 Figure 38 年収別のシグマ面の所有率と平均所有 面数 Figure 39 年収別のぬこ面(自作)の所有率と平均 所有面数 Figure 40 着ぐるみ趣味を知っ たきっかけ Figure 41 芸歴別の着ぐるみ趣味を知ったきっかけ

Fig.41 に芸歴別の着ぐるみ趣味を 知ったきっかけをまとめた。概ねどの 芸歴でも 「インターネットで見かけて」 が優勢で 60%以上を占めていたが、15 年以上の人だけは、45%と低くなって おり、 「ショーで見かけて」 という回答 が 27%と、どの芸歴よりも多かった。 また、「コスプレイベントで見かけて」 「友人知人がやっているのを知って」 という回答が 15 年以上では 1 人もな かった。 Fig.42 に着ぐるみ趣味に目覚めた 時期別の、 着ぐるみ趣味を知ったきっ かけをまとめた。 やはりどの時期でも 「インターネットで見かけて」 が優勢であるが、 小学校以前では、 「ショーで見かけて」と「神の啓示を受けた」(というネタ選択肢)という人がやや多く、 社会人では 「コ スプレイベントで見かけて」 「友人知人がやっているのを知って」というのが多くなるという傾向が見ら れた。

16. どうやって門戸を叩いたか

Fig.43 に活動中の人の着ぐるみ業 界の門戸を叩いた方法をまとめた。「とりあえず発注・制作をした」 が最も多く40%だった。 「誰かに 声をかけた」 のが20%で、 「誰かに声をかけてもらった」 のが15%だった。「よく覚えていない」人も 17%いた。 Fig.44 に芸歴別の着ぐるみ業界の門戸を叩いた方法をまとめた。見てみると、7 年以下では「とり あえず発注・制作した」が 50%前後で優勢だったが、7 年以降では 30%程度になり。 「誰かに声をか けた」が約 30%前後と少し優勢になった。15 年以上では「その他」と回答した人が最も多かった。 Figure 42 目覚めた時期別の着ぐるみ趣味を知ったきっかけ Figure 43 活動中の人の門戸を叩い た方法 Figure 44 芸歴別の門戸を叩いた方法

17. 着ぐるみ活動頻度

Fig.45 に「活動中」 の 人につ いて の着ぐ るみ活動頻度 分布を、 Table7 にその平均頻 度 (単位 : 回/人 ・ 年) を示した 。「一人で着 る」 という活動が最も 多く、50%以上が月に 1 回以上この活動を行 っていた。 「オフ会に 参加」するのは、50% 以上が 2~3 ヶ月に 1 回 以上行 って いた。 「 即売会 など の比較 的 クロー ズド なイベ ント」 「街中などのコ スイベ」 「ロケや屋外の撮影会」 「スタジオや屋内の撮 影会」 「200km 以上の遠征」は概ね 50%以上が 1 年 に 1 回、20%以上が 2~3 ヶ月に 1 回の頻度だった。 一方で、これらの活動を一度も行ったことがないと いう人も 30~40%程度いた。 「デパH などの極めて クローズドなイベント」 に参加した人は少なく、77% が一度も参加したことがなかった。 「創作活動」を行 っている人も少なく、 65%は一度も行ったことがな かった。 Fig.46 に地域別の着ぐるみ活動頻度をまとめた。多くの項目で 「国外」 が活発に活動していること が分かった。国内に目を向けてみると、 「一人で着る」については、都市と地方とでほぼ差がなかっ たが、多くの項目で格差が目立った。ここで、 (関東・東海・関西)の平均頻度÷(地方 (東日本) ・地 方(西日本) )の平均頻度を「地方格差」とし計算してみると、オフ会については、3~4 倍、撮影会 については 5~6 倍の地方格差があった。 「着ぐるみのいるオフ会」 は東海が最も多く約 1 ヶ月に 1 回 の頻度で参加していたのに対し、 地方では半年に1 回程度だった。 「着ぐるみのいないオフ会」 (BBQ や飲み会を想定)では、関西が突出して多く1 ヶ月に 1 回の頻度で参加していた。 「デパH などクロ ーズドなイベント」でも関西が多く、平均して 3 ヶ月に 1 回の頻度で参加していた。 「地方」はほと んど参加していなかった。 「即売会などのイベント」についても「関西」が多かった。 「街中などのコ スイベ」 については、 「東海」 と 「関西」 が多く、 平均して4 ヶ月に 1 回参加していた。 「地方」 でも、 地方(西日本)は「関東」を超える頻度で参加していた一方で、東日本は2 年に 1 回と極めて少なか Figure 45 活動中の人の着ぐるみ活動頻度 活動内容 活動頻度(回/人・年) 一人で着る(内臓) 15.0 オフ会参加 7.0 着ぐるみいないオフ会参加 5.9 デパHなどのイベント 1.5 即売会などのイベント 2.7 街中などのコスイベ 2.6 ロケや屋外の撮影会 2.8 スタジオや屋内の撮影会 2.9 200km以上の遠征 4.0 創作活動 3.8 Table 7 一人あたりの平均着ぐるみ活動頻度

った。「ロ ケや屋外 の撮影会」 「スタジ オや屋内 の撮影会」 について も、 「東海」 「関西」 が 多く、 地方 は低調だ った。 「200km 以上の遠征」 については、 「関西」 が最も多く、1 ヶ月に 1 回以上の頻度で遠征してい た一方で、 「地方」は半年に1 回程度にとどまった。 「創作活動」も、 「東海」 「関西」で活発だった。 また、 いずれの項目においても、 国外は国内の三大都市圏に匹敵する頻度かそれ以上の頻度で活動を 行っていた。 ただし、 上での比較は、 一人でも高い頻度で参加する人がいれば、 その人によって平均が大きく引 っ張り上げられてしまうため(特に関東以外は人数が少ないため) 、必ずしも正しい比較ができてい ない。そのため、 「半年に1 回」を基準にし、これ以上の頻度でその活動を行っている人の割合を居 住地別に Table8 にまとめたので、こちらも合わせて参照されたい。

Figure 46 居住地別の着ぐるみ活動頻度(回/人・年)と地方格差 (関東・東海・関西の平均 ÷ 地方 (東 日本)・地方(西日本)の平均) 関東 東海 関西 地方(東 日本) 地方(西 日本) 国外 一人で着る(内臓) 84 85 88 67 88 100 オフ会参加 66 81 90 58 47 63 着ぐるみいないオフ会参加 47 75 67 33 44 60 デパHなどのイベント 8 5 11 0 6 23 即売会などのイベント 49 52 19 25 6 38 街中などのコスイベ 35 45 50 9 35 43 ロケや屋外の撮影会 35 53 55 8 24 64 スタジオや屋内の撮影会 31 45 33 9 24 79 200km以上の遠征 38 57 62 25 38 36 創作活動 10 28 47 9 13 17 Table 8 地方別の着ぐるみ活動頻度で半年に 1 回以上その活動を行っている人の割合(%)

Fig.47 に着ぐるみ趣味に感じる誇りの程度と、 着ぐるみ活動頻度の関係をまとめた。誇りを感じる 人ほど街中などのコスイベに参加する頻度、 ロケや屋外の撮影会に参加する頻度、 遠征をする頻度が 高く、 デパH などクローズドなイベントに参加する頻度が低かった。 一方で、 オフ会や即売会、 屋内 の撮影会に参加する頻度は、 着ぐるみ趣味に感じる誇りとあまり相関がなかった。 一人で着る頻度に ついては、誇りを持っている人ほど高い傾向を示したが、全く持っていないという人も高かった (Fig)。 Table9 に子供の有無別の着ぐるみ活動頻度をまとめた。一人で着る頻度についてはほぼ差がなか ったが、 オフ会参加頻度は、 子供なしで7.4 回/人・年、 子供ありで4.4 回/人・年と差が見られた。一 方で、街中などのコスイベに参加する頻度は逆転し、子供なしで 2.5 回/人・年、子供ありで 3.9 回/ 人・年と、子供のいる人の方が、参加頻度が高かった。 Table10 に着ぐるみ趣味に感じる性的興奮度合い別に着ぐるみ活動頻度をまとめた。 ほぼすべての 項目で、着ぐるみに性的興奮を覚える人ほど頻繁に 着ぐるみ活動を行っていた。最も顕著な差が現れた のは、 「一人で着る」 で、 性的興奮を覚える人は、16.6 回/人・年であったのに対し、性的興奮をあまり覚え ない・覚えない人は 6.2 回/人・年だった。また着ぐ るみに性的興奮を覚える人ほどオフ会に参加する頻 度が高かった。 「街中などのコスイベに参加する」 頻 度は、着ぐるみに性的興奮を覚える人よりも、まあ 覚える人の方が高かった。着ぐるみのいないオフ会 に参加する頻度は性的興奮を覚えるかどうかに依存 しなかった。「デパ H などのクローズドなイベント に参加する」 頻度は、 着ぐるみに性的興奮を「覚える」人よりも、「まあ覚える」人の方が高かった。 Figure 47 着ぐるみ趣味に持っている誇りと項目ごとの着ぐるみ活動頻度(回/人・年)の関係 子供なし 子供あり 一人で着る(内臓) 15.0 16.5 オフ会参加 7.4 4.4 着ぐるみいないオフ会参加 6.2 3.8 デパHなどのイベント 1.3 0.7 即売会などのイベント 2.8 1.7 街中などのコスイベ 2.5 3.9 ロケや屋外の撮影会 2.8 2.8 スタジオや屋内の撮影会 2.8 3.4 200km以上の遠征 4.0 4.6 創作活動 3.7 4.5 Table 9 活動者の子供の有無別着ぐるみ活動頻度

なお、着ぐるみ活動頻度について芸 歴間の差はあまり見られなかった。

18. 着ぐるみ活動への出費

Fig.48 に活動中の人の着ぐるみ活動への出費額の平均月間出費額をまとめた。 ただし、 この設問に ついては、 「過去2 年間を遡って月平均」を「過去 2 年間を遡って合計」と誤読した人が大量に発生 してしまっているのではと疑っている (イベント参加費に毎月50000 円かけたり、1 回の参加に 120 万円もかかったりするようなイベントがあるとは考えにくい) 。そもそも設問として、わざわざ「過 去 2 年間を遡って」 などと付けたのは余計であったこと、 合計と部門別で設問を分けるべきであった こと、 少額範囲についてより正確な階級値を出すためにもっと金額幅を刻むべきだったことなど反省 している。この場を借りて お詫びしたい。 そのため、 こ の設問についてはあまり詳 細な分析はしない。 活動中 で、 「分からない」を除いた 有効回答者の合計出費額の 平均は 36000 円/月だったが、 上記の理由により参考値で ある。念のため年収との相 関性も調べたが 、有意差は 見られなかった。

覚える まあ覚える あまり覚えな い・覚えない 一人で着る(内臓) 16.6 12.5 6.2 オフ会参加 8.1 5.5 3.0 着ぐるみいないオフ会参加 6.0 5.8 6.3 デパHなどのイベント 1.6 2.3 0.1 即売会などのイベント 3.0 2.5 1.7 街中などのコスイベ 2.5 3.5 0.8 ロケや屋外の撮影会 3.0 2.9 1.1 スタジオや屋内の撮影会 3.3 2.1 2.2 200km以上の遠征 3.6 4.7 2.6 創作活動 3.5 5.0 0.0 Table 10 着ぐるみに感じる性的興奮度別の着ぐるみ活動頻度 Figure 48 着ぐるみ活動への平均月間出費額

19. リアルバレ

Fig.49 に活動中 の人のリアルバレ 状況をまとめた 。 父親にバレている 人は 25%である一 方で、母親にバレ ている人は 35%と 差があった。 「親友」 には 50%の人がバ ラしていたが、そ の一方で親友以外 の 「友達」 には25% の人しかバラして いないなど、友達 の中でもバラして いる人、バラして いない人の差が見 られた。職場にバラしている人は 20%と少なかっ た。 バラした (バレた) ところ、 最も多いのは中立 的反応だったが、否定的反応よりは肯定的反応の 方が多かった。 活動していない人 ・ 潜伏中の人の父 バレ(たぶんバレているも含む)は 12%、母バレ は 19%、 親友バレは24%、 友達バレは8%、 職場バ レは 0%、配偶者・パートナーバレは 5%だった。 Table11 に活動中の人のリアルバレ状況を世帯構成別にまとめた。 実家暮らしの人は父 ・ 母に48~ 68%バレていた一方で、 一人暮らしの人は25~33%しかバレていなかった。 また、実家暮らしの人の ほうが、 父母兄弟だけでなく、 親友や友人バレ比率も高かった。 配偶者と同居している人のパートナ ーバレは 83%に上った(なお、肯定的反応が 44%、中立的反応が 22%、否定的反応が 17%と、肯定 的反応が多かった)(Table)。 Fig.50 に活動中の人のリアルバレ状況を「着ぐるみ趣味にどの程度誇りを持っているか」 の回答別 にまとめた。いずれも誇りを持っている人ほどリアルバレが進行していることが分かった。特に誇り を持っていると回答した人は、職場バレ率が 50%を超えていた。 Fig.51 に本人が着ぐるみに誇りを持っているかどうかとリアルバレした場合の周囲の反応の関係 について示した。周囲の反応は、バレている人について「肯定的反応」に 1 点、 「中立的反応」に0 点、 「否定的反応」に-1 点を与え、その平均値を求めた。数値が高いほど周囲が認めていることを示 している。 誇りを持っていない場合そもそもバレていない、 バラしていないという点には注意を要す るが、概ね本人が着ぐるみ趣味に誇りを持っているほど、周囲の反応も肯定的になる傾向がある。 Figure 49 活動中の人のリアルバレの状況 Table 11 活動者の世帯別のリアルバレ率(%) 実家暮らし 一人暮らし 配偶者と同居 父 48 25 35 母 68 33 40 兄弟 50 29 35 親友 58 49 52 友人 35 26 37 職場 22 20 25 パートナー 22 20 83

Figure 50 着ぐるみ趣味に持っている誇り別のリアルバレ率(「たぶんバレている」 を除く) Figure 51 本人の着ぐるみ趣味に誇りを持っているかどうかとリアルバレの周囲の 反応の関係

20. 魅力的な分野

Fig.52 に有効回答者 214 人に「着ぐるみ趣味で一番魅力を感じる分野は次のうちどれか:純粋な 撮影会、仲間とのおしゃべり、エロやフェチなどの行為、一般人とのグリーティング」から選んでも らった回答を示した。一番多かったのは「エロやフェチなどの行為」で 34%だった。次いで、 「仲間 とのおしゃべり」25%、 「純粋な撮影会」20%、 「一般人とのグリーティング」15%と続いた。 Fig.53 に活動形態別の魅力分野の回答を示した。「まだ活動していない」 「もっぱら一人で着る」 人 は、 「エロやフェチなどの行為」が優勢で、50%を超えた。一方で、 「イベントやオフ会で着ぐるみを 着る」人は、 「仲間とのおしゃべり」が最も多く33%で、それに「エロやフェチなどの行為」 「一般人 とのグリーティング」が 26%ずつで続いた。 「撮影・サポート専門」の人は、 「純粋な撮影会」 「エロ やフェチなどの行為」が最も多くそれぞれ 29%だった。 「一般人とのグリーティング」を選択した人 はいなかった。 Fig.54 に活動中の人について、地域 別の魅力分野を示した。「エロやフェチ などの行為」 を選択した人は東日本で多 く、 関東で40%、 地方 (東日本) で50% だった。 「一般人とのグリーティング」 を選択した人は西日本で多く、関西で 27%、 地方 (西日本) で28%だった。 地 方(東日本)ではいなかった。 「仲間と のおしゃべり」 など交流を一番と答えた 人は、 東海と地方 (西日本) で多く、 そ れぞれ 48%と 39%だった。 「純粋な撮影 会」は地域間差が少なかった。 Figure 52 着ぐるみの魅力分野 Figure 53 活動形態別の着ぐるみの魅力分野 Figure 54 地域別の着ぐるみに対する魅力の分類

Fig.55 に着ぐるみ趣味にどの程度誇りを持っているかと魅力分野の回答の関係を示した。着ぐる みに趣味に魅力を感じている人ほど「一般人とのグリーティング」を選択し、感じていない人ほど 「エロやフェチなどの行為」を選択する傾向が見られた。

21. 性自認と性的指向

Fig.56 に男性の有効回答者 203 人の性自認を示した。89%が男性だった。 「女性」 と回答した人は 1%、 「男性でも女性でもない」とした人は6%で、 「分からない」とした人は4%だった。女性 9 人の 性自認は 100%「女性」だった。 Fig.57 に有効回答者 207 人の性的 指向を示した。ホモは 1 人もおらず、 バイが 25%で、 ヘテロが50%だった。 残る 25%は、 アセクシュアルまたは、 クエスチョニング等だった。戸籍上 の性別と性自認が 「男性」 で一致して いる人についての性的指向を見ると、 バイが 19%、ヘテロが 56%、アセク シュアルが 2%、 クエスチョニング等 が 22%だった。戸籍上の性別が男性 で、性自認が「男性」以外の人についての性的指向を見ると、バイが52%、ヘテロが 9%、アセクシ ュアルが 22%、クエスチョニング等が 17%だった。

Figure 55 着ぐるみ趣味に持っている誇り別の着ぐるみに対す る魅力の分類 Figure 56 男性の回答者の性自認 Figure 57 性的指向

22. パートナーの有無

Fig.58 に有効回答者 204 人の同性パートナーの有無および遍 歴を示した。5%が 「現在いる」 、7%が 「過去にいたことがある」 だった。 Fig.59 に性的指向別の同性パートナーの有無および遍歴を示 した。バイの人では 13%に同性パートナーが存在し、23%が 「過 去にいたことがある」 だった。 ヘテロの人では97%、 その他では 92%の人が、同性パートナーがいたことがなかった。 同様に Fig.60 に有効回答者 205 人の異性パートナーの有無お よび遍歴を示した。18%が 「現在いる」 で、 「過去にいたことがあ る」人は 33%だった。 Fig.61 に性的指向別の異性パートナーの有無および遍歴を示 した。バイの人では、16%の人に異性パートナーが存在し、49% の人に過去に異性パートナーが存在した。 ヘテロの人では、21% に異性パートナーが存在し、32%の人 が過去に異性パートナーが存在した。 なお、一度も異性パートナーができた ことがない人は、 バイよりもヘテロの ほうが多かった。 これらを踏まえ、Fig.62 に有効回答 者 217 人の恋愛遍歴を示した。同性・ 異性問わず、彼女・彼氏が一度もでき たことがない KIRIN(彼女いない歴イ コール年齢=Kanojo Inai reki Iko-ru Nenrei)は 43%、彼女・彼氏が現在存在するリア充は21%、今は彼 女・彼氏がいないが過去にはいたという人は 36%だった。 Fig.63 に地域別の恋愛遍歴を示した。東海地方は際立ってリア 充が多く、42%が 「パートナーが存在する」と回答した。KIRIN は東海と関西で少なく、 関東、 地方 (西日本) 、 地方 (東日本) お よび国外で多かった。 Figure 58 同性パートナーの有無と遍Figure 59 性的指向別の同性パートナーの有無と遍歴 Figure 60 異性パートナーの有無 Figure 61 性的指向別の異性パートナーの有無

Fig.64 に着ぐるみ趣味に誇りを持っているかと恋愛遍歴の関係を示した。着ぐるみ趣味に誇りを 持 っ て い る 人 ほ ど、過去に恋愛経 験がなく、 着ぐる み 趣 味 に 誇 り を 持 っ て い な い ほ ど 過 去 に パ ー ト ナ ー が い た こ と が分かった。 ただ し、現役のリア充 の比率は、 着ぐる みに誇りを持っているかどうかに依存しなかっ た。 Fig.65 に生身の異性と着ぐるみ、 どちらに興 奮するかの回答と過去の恋愛遍歴の関係を示し た。 「どちらかと言うと着ぐるみさん」 「着ぐるみ さん」 に興奮する人では、50%以上が KIRIN であ った。 しかし、 その一方で約20%はリア充だった。 「生身の異性」に興奮する人では 35%、 「どちら かと言うと生身の異性」 に興奮 する人では 24%が KIRIN と逆 転現象が見られた。 ただし、 リ ア充の割合は 「生身の異性」 に 興奮する人で 28%、「どちらか と言うと生身の異性」 に興奮す る人で 21%と、 生身の異性に興 奮する人のほうがパートナー がいることが多かった (ただし このパートナーには同性を含む) 。

Figure 62 恋愛遍歴 Figure 63 地域別の恋愛遍歴 Figure 64 着ぐるみ趣味に対する誇り別の恋愛遍歴 Figure 65 生身の異性/着ぐるみの興奮の対象と恋愛遍歴の関係

23. 結婚観

Fig.66 に有効回答者 211 人の結婚観を 示した。「既婚者である ・ 既婚者であった」 と回答した人は 12%であった。 「この趣味 から足を洗ってでも結婚したいと強く思 う人」7%、 「この趣味を認めてくれる人な ら結婚したいと思う」 27%と結婚に対し 前向きな検討をしている人が 34%で、 「で きれば結婚したいと思うが、あまり真面 目に考えていない」 人は28%だった。 「む しろ結婚したいと思わない」と回答した 人が 14%で、 「結婚が願望はないことはない がもはや諦めた」という人も 12%いた。 Fig.67 に年齢別の結婚観を示した。20 歳 未満では、 「この趣味を認めてくれる人なら 結婚したいと思う」人が最も多く 44%で、 結婚を既に諦めている人はいなかった。ま た、29 歳までは「この趣味から足を洗って でも結婚したいと強く思う」人が存在した ものの、30 歳以上になるとほとんどいなか った。 「結婚願望はないことはないが諦めた」 人は、25~29 歳で 20~24 歳よりも減るも のの、 その後年齢とともに増加。40 歳 以上の人では 33%が結婚を諦めてい た。 その一方で実際に結婚している人 は、30 歳以上で急激に増加。40 歳以 上では 33%の人が既婚者であった。 Fig.68 に性的指向別の結婚観を示 した。既婚者はバイでは 18%、 ヘテロ では 14%だった。 「この趣味から足を 洗ってでも結婚したいと思う」 「この 趣味を認めてくれる人なら結婚した いと思う」 と、 結婚について前向きな 回答をした人は、バイで 48%、ヘテロで 40%と、ヘテロよりもバイの方が結婚に対しやや肯定的な 感覚を抱いていることが分かった。一方、アセクシュアルやクエスチョニング等の人では、35%の人 が「むしろ結婚したいと思わない」と回答した。 Fig.69 に生身の異性と着ぐるみどちらが興奮するかという問いに対しての回答と結婚観の関係を Figure 66 結婚観 Figure 67 年齢別の結婚観 Figure 68 性的指向別の結婚観

示した。 「生身の異性に興奮する」、 「どちらかと言えば生身の異性に興 奮する」という人では約 20%が既婚 者であったのに対し、「どちらかと言 えば着ぐるみに興奮する」 「着ぐるみ に興奮する」という人では、既婚者 は 10%未満であった。また、着ぐる みに興奮する人であればあるほど、 「むしろ結婚したいと思わない」 「結 婚願望はないことはないがもはや諦めた」の割合が増えることが分かった。

24. 性交渉の経験

Fig.70 に有効回答者 195 人の性交渉経験をまとめた。 同性とキスをしたことがあ る人は 33%、セックスをし たことがある人は 24%、異 性と風俗以外でキスをした ことがある人は 50%で、セ ックスしたことがある人は 40%だった。風俗利用者は約 20~30%だった。また、 これ らの結果より、回答者の童 貞 ・ 処 女 率 を 計 算 す る と 52%で、 素人経験者は44%、 素人童貞 ・ 処女は4%だった。 Figure 70 回答者の性交渉経験 Figure 69 生身の異性/着ぐるみの興奮対象と結婚観の関係

Fig.71 に生身の異性と着ぐ るみさんどちらが興奮す るか という問いに対する答えと、 性 交渉経験率の関係を示した。異 性の方が興奮すると回答した 人の童貞率は 40%弱だった一 方で、 着ぐるみのほうが興奮す ると回答した人の童貞 ・ 処女率 は約 60%だった(ただし異性と セックスしたことがなくても、 同性とセックスをしていれば 「経験者」になる)。 Fig.72 に着ぐるみに目覚め た時期別に性交渉経験を示した。着ぐるみに 早くに目覚めた人ほど童貞率が高い傾向が見 られた。中学校のときに着ぐるみに目覚めた 人の童貞率は 72%だったのに対し、社会人に なってから目覚めた人では 29%しかいなかっ た。 Fig.73 に年齢別の性交渉経験を示した。30 歳までは年齢とともに童貞率(処女を含む)が 下がるが、その後は一定になるという結果を 見出した。なお、JEX ジャパン・セックス・ サーベイ(2013)における童貞率(100 – 男性の性経験率%)は 20~24 歳 54%、25~29 歳 38%、 30~34 歳 27%、35~39 歳 17%、40~44 歳 10% であり、どの年齢階級においても平均的な日本 国民男性よりも童貞率は高い。 そのほか、着ぐるみに持っている趣味別に性 交渉経験を見てみると、着ぐるみ趣味に誇りを 持っている人の童貞率は 55%、誇りを持ってい ない人の童貞率は 44%と、着ぐるみ趣味に誇り を持っているほど童貞の割合が高いことが分か った。

Figure 71 生身の異性 と着ぐるみどちらが 興奮するか の回答別の性交 渉経験 Figure 72 着ぐるみに目覚めた時期別の性交渉経験 Figure 73 年齢別の性交渉経験

25. 趣味

Fig.74 に有効回答者 217 人の趣味 (複数回 答)を示した。一番多いのは「アニメ鑑賞」 で、 それに「ネットサーフィン」、「旅行」、「読 書・漫画鑑賞」、「酒・グルメ」が続いた。 Fig.75 に年齢間差の見られた主な趣味を示 した。「アニメ鑑賞」 「旅行」 「車」 「音ゲー」 「カメラ」 「DIY・模型・プラモデル」 で、 「音 ゲー」は年齢が上がるとそれが趣味であると 答える人の割合が減った。 その他の趣味では、 年齢が上がるとそれが趣味であると人の割合 が増えた。

26. 休日の過ごし方

Fig.76 に有効回答者 210 人の休日の 過ごし方として最も当てはまるものを 示した。最多は 「着ぐるみ以外の趣味に いそしむ」 で29%を占めた。 それに 「一 人で家で過ごす」が 26%、 「イベントや オフ会に参加」が 17%で続いた。 Figure 74 回答者の趣味 Figure 75 年齢別の趣味と答えた人の割合 Figure 76 休日の過ごし方

Fig.77 に「活動中」 の人に限定し、 地域別の休日の過ごし方を示した。東海圏では「イベントやオ フ会に参加」が突出して多く、43%を占め、関東と関西でも20%を占めたが、地方では少なく、地方 (東日本) で0%、 地方 (西日本) で6%だった。 「着ぐるみ以外の趣味にいそしむ」 と回答した人は、 関西と地方(東日本)で多く、それぞれ 45%と 50%だった。国外では、 「家族と過ごす」が多く 31%だった。 Fig.78 に活動中の人の年齢別の休日の過ごし 方を示した。25 歳未満では 「一人で家で過ごす」 が多かった一方、25~34 歳では「イベントやオ フ会に参加」 と 「着ぐるみ以外の趣味にいそしむ」 がともに増加。35 歳以上では「イベントやオフ 会に参加」 が減少し、 再び、 「一人で家で過ごす」 が増加した。 Fig.79 に活動中の人の世帯構成別の休日の過 ごし方を示した。 イベントやオフ会に参加と回 答した割合は、一人暮らしが最も多く 22%だっ た。実家暮らしの人は 17%だったが、配偶者と 同居している人でも 14%だった。 「着ぐるみ以外 の趣味にいそしむ」 とした人は、 一人暮らしで最 も多く 37%だった。配偶者と同居している人で は、 「家族と過ごす」 と回答した人は45%に上っ た。 その他、 着ぐるみ趣味に持っている誇り別に、 休日の過ごし方を見てみると、誇りを持ってい る人ほど 「イベントやオフ会に参加」 を選ぶ割合 が高かった。

Figure 77 地域別の休日の過ごし方 Figure 78 年齢別の休日の過ごし方 Figure 79 世帯構成別の休日の過ごし方

27. 公式ショー・女装・人型以外の着ぐるみへの見解

Fig.80 に「分からない」 と 回答した人も含む有効回答 者 218 人に、 「プリキュアな どの公式ショー」 「女装」 「人 型以外の着ぐるみ」 への見解 の回答を示した。いずれの項 目でも 60%以上の肯定的回 答があった。 「興味がない」 を含む否定的回答の割合は、 公式ショーで 21%、女装で 30%、人型以外の着ぐるみ で 23%だった。 アマチュア美少女着ぐる みでは、しばしば男性が女 の子を演じることがあり、 このような性別超越 性を魅 力であると思うかという問 いへの回答と、一般に女性 が内臓を演 じることが多 い公式ショ ーへの 見解の 関係を Fig.81 に示した。 性 別超越性 を 魅力であると 答えた人の方が、公式ショ ーに対して も肯定的な回 答をしたことが分かった。 ただし、 「好き」 と 「どちら かと言えば好き」の割合は それぞれ 35%、34%だった。 一方、 性的倒錯性を魅力であるとあまり思わない、 または思わないと答えた人の公式ショーに対する 肯定的回答の割合は、性的倒錯性を魅力であると答えた人よりは少なかったものの、 「好き」が53% で、 「どちらかと言えば好き」 が6%だった。 また性的倒錯性を魅力であると思わない人は、 公式ショ ーに対して「あまり好きではない」 「好きではない」の回答はなかった。 同様に、Fig.82 に性別超越性に感じる魅力と女装に対する見解の関係を示した。 性別超越性を 「魅 力であると思う」 「まあ魅力であると思う」と回答した人の、女装に対する肯定的回答は70%前後だ った一方で、 「魅力であると思わない」 と回答した人では50%未満に留まり、 「興味がない」 を含む否 定的回答のほうが肯定的回答を上回った。 Figure 80 公式ショー・女装・人型以外の着ぐるみへの見解 Figure 81 アマチュア美少女着ぐるみにおける性別超越性に感じる魅力別 の公式ショーの着ぐるみに対する見解 Figure 82 アマチュア美少女着ぐるみにおける性別超越性に感じる魅力別 の女装に対する見解

Fig.83 に着ぐるみに目覚めた時期別に公式ショ ーの着ぐるみに対する見解を示した。目覚めた時 期が早いほど、公式ショーに対して肯定的回答を していることが分かった。女装に対する見解や、 人型以外の着ぐるみに対する見解では、目覚めた 時期に対する明確な依存性は見られなかった。ま た、着ぐるみに対して誇りを持っているかどうか にも依存しかなかった。

28. 自分の娘を他人に着せることに関しての見解

Fig.84 に自分の娘を持っている有 効回答者 161 人について、 自分の娘を 他人に着せることに関して の見解を 示した。46%が「信頼している人なら 着せたい」と回答した。 着せるための 条件として 「体型」 を選んだ人は12%、 「キャラ愛」を選んだ人は 7%で、そ の両方を選んだ人は 12%であった。 「着たいという人なら誰でもいい」 と いう人も 7%いた一方で、着せること に否定的感情を持つ人も 11%いた。 地域別に見てみると、関西では「着たいという人なら誰でもいい」 「体型がよければ着せたい」 「キ ャラ愛があれば着せたい」 「体型が良くてキャラ愛があれば着せたい」 の合計が20%、「信頼している 人なら着せたい」の割合が 65%と信頼を重視する一方で、東海では、 「着たいという人なら誰でもい い」 「体型がよければ着せたい」 「キャラ愛があれば着せたい」 「体型が良くてキャラ愛があれば着せ たい」で 45%を占め、 「信頼している人なら着せたい」は45%と信頼以外の条件を重視する傾向があ った。国外では「着たいという人なら誰もいい」という人が 20%以上いた。

29. 娘の造形・自分の体型・自分の操演を自己採点

Fig.85 に自分の娘がいるという有効回答者 169 人の、自分の娘の造形を自己採点してもらい、そ の最高得点を答えてもらった結果を示した。回答者の 21%が 「点数はつけられない」 と自己採点をし なかった。また、18%が「100 点」とつけた。残る 61%については 90 点前後が多かった一方で、80 点以下という点数をつけた人も 11%いた。 「点数はつけられない」 と回答した人を除いた平均点は91 点だった。 Figure 83 着ぐるみに目覚めた時期 別の公式ショー の着ぐるみに対する見解 Figure 84 着ぐるみ所持者の自分の娘 を他人に着せることに関 しての見解

芸歴別にその平均点見てみると、10 年目ま では平均点が 89~92 点だったが、10~15 年で は 94 点、15 年以上では 95 点と上昇した。所 有面数別に見てみると、6 体までは平均点が 90 ~92 点前後だったが、7 体以上では 94 点に上 昇した。 なお、 「点数はつけられない」 の割合は 芸歴・所有面数には依存しなかった。 一方、Fig.86 に、自分の娘の造形を自己採点 してもらい、 その最低得点を回答してもらった 有効回答者 125 人の結果を示した。31%が「点 数はつけられない」と、 先程よりも採点を拒否 した人が増えた。90 点以上をつけた人は 6%に 過ぎず、80 点より高い点数をつけた人でも 14% に過ぎなかった。60 点以下という回答をした人 が 17%だった。 点数をつけた人についてその平 均点を求めると、70 点未満だった。 芸歴別にその平均点を見てみると、10 年目ま では概ね 66~70 点で推移しており、10~15 年 では 78 点に上昇するものの、15 年以上では 63 点だった。 所有面数別に見てみると、2 体74 点、 3 体 67 点、4 体 74 点、5~6 体 70 点、7 体以 上 64 点だった。 Fig.87 に着ぐるみ趣味に誇 りを持っているかどうかと自 分の娘の造形に対する自己採 点の結果を示した。「誇りを持 っている」と回答した人では 80 点以下はいなかったもの の、100 点をつけた人も少な かった。誇りを持っていない 人ほど、80 点以下と 100 点が 増加する二極化の傾向を示し た。 Figure 85 自分の娘の造形の自己採点(最高得点) Figure 86 自分の娘の造形の自己採点(最低得点) Figure 87 着ぐるみ趣味に誇りを持っているかどうか別の自分の娘の造 形(最高得点)の分布

Fig.88 に内臓であると回答した有効回答者 145 人の自分の体型に対する自己採点 を示し た。最も多かったのは「71~80 点」だった。 71 点以上をつけた回答者は 32%いた一方で 「20 点以下」をつけた人が 11%だった。平均 点は 56 点だった。 その他、内臓と回答した人の身長別の自己 採点結果は、160cm 未満 54 点、160~165cm64 点、165~170cm59 点、170~175cm54 点、 175cm 以上 60 点だった(ただ、この場合は 「体型」よりも「体格」と聞いたほうが明確な依存 性が出ると考えられる) 。 Fig.89 に BMI 別の自分の体型の自己採点の平均 点を示した。BMI18~20 がピークで 75 点であり、 18 未満では 64 点と低くなった。BMI20 以上では BMI が増えるほど体型の自己採点が低下し、26 以 上では 18 点という結果になった。 Fig.90 にグリーティングに対する恥ずかしさと 自分の体型に対する自己採点の平均点の関係 と実 際の平均 BMI を示した。グリーティングをしたこ とがある人に限って言えば、 グリーティングが恥ず かしいと思っているほど自分の体型に対する自己 採点が低いことが分かった。 グリーティングが恥ず かしいという人の体型の平均点は 47 点で、恥ずか しくないという人の平均点は 65 点だった。 一方で、 グリーティングをしたことがないという人の平均 点は 63 点と高かった。ただし、 実際のBMI は、 自 己採点ほどの差はなく、 「恥ずかしはある」 という人 で平均 21.8、 「全く恥ずかしさはない」という人で 21.0 と 1 程度の差しかなかった。 Fig.91 に内臓であると回答した有効回答者131 人 の自分の操演に対する自己採点を示した。9%は 「分 からない」であったが、点数をつけた人について見 てみると、 「61~70 点」 が最も多く、 平均点は51 点 Figure 88 内臓者の自分の体型の自己採点 Figure 89 BMI 別の自分の体型の自己採点 Figure 91 自分の操演に対する自己採点 Figure 90 グリーティング に感じる恥ずかしさ別 の自分の体型に対する自己採点

だった。 Fig.92 にグリーティングに感じる恥ずかしさと 自分の操演に対する自己採点の平均点の関係を示 した。グリーティングが恥ずかしいと思っている 人ほど、 自分の操演に対する自己採点が低く、グリ ーティングが恥ずかしいと思っている人の平均点 は 36 点だった一方で、 恥ずかしくないと思ってい る人の平均点は 62 点だった。 Fig.93 に着ぐるみ趣味に対して最も魅力を感じ る分野として「純粋な撮影会」 「仲間とのおしゃべ り」 「エロやフェチなどの行為」 「一般人とのグリー ティング」を選んでもらったが、それと自分の体型 と操演の自己採点の平均点の関係を示した。 「一般人 とのグリーティング」を選んだ人の体型と操演の自 己採点が突出して高くそれぞれ 67 点と 65 点だった 一方で、そのほかを選んだ人はそれぞれ 54~56 点 と 44~48 点だった。 Fig.94 にオフ会・オープンなイベントに参加する 頻度と自分の操演に対する自己採点の関係を示した。 いずれも月に 2~3 回以上の人と、半年に 1 回程度 の人とで差はなく、60 点前後だった。しかし、1 年 に 1 回程度の人は自己採点が 50 点程度に低下し、 それ以下の頻度では 40 点台にまで平均点が落ち込 んだ。 Table12 に地域別のこれらの自己採点の結果を示 した。娘の造形(最高)は大きな地方間差は 見られなかったが、娘の造形(最低)では、 関西 ・ 国外で高く、 特に国外では最低でも80 点の平均点を記録した。 「自分の体型」 「自分 の操演」に対する自己採点は関西と国外で高 かった。操演の自己採点は、地方で低調だっ た。 Fig.95 に着ぐるみ趣味に誇りを持ってい るか と自分の操演に対する自己採点の奉納 を示した。誇りを持っている人ほど自分の操 演に対する自己採点を高く付ける傾向があ り、平均点は 「誇りを持っている」59 点、 「ま あ誇りを持っている」55 点、 「あまり誇りを持っていない」45 点、 「全く誇りを持っていない」43 点 Figure 92 グリーティングに感じる恥ずかしさ別の 自分の操演に対する自己採点 Figure 94 オフ会・ オープンなイベントに参加する頻度と 自分の操演に対する自己採点の関係 Figure 93 内臓者の着ぐるみの魅力分野の回答別 の自分の体型と操演の自己採点

だった。 Fig.96 に体型に対する自己採点 と、操演に対する自己採点の関係 を示した。 体型に対する自己採点 が 60 点以下の領域では、 体型に対 する自己採点が高いほど操演に対 する自己採点も上がるが、体型に 対する自己採点が60 点以上では頭 打ちになり、 体型に対する自己採点と操演 に対する自己採点は相関性がないという 結果になった。

娘の造形 (最高) 娘の造形 (最低) 自分の体型 自分の操演 関東 90 68 58 48 東海 85 65 55 56 関西 93 74 65 59 地方(東日本) 88 67 44 43 地方(西日本) 94 71 54 43 国外 93 80 65 63 Table 12 地域別の自分の娘・体型・操演に対する自己採点 Figure 95 着ぐるみ趣味 に持っている誇り別の自分の操演 に対する自己採点の分布 Figure 96 体型に対する自己採点(横軸)と操演に対す る自己採点の平均点(縦軸)

30. キャラ愛がないのにお迎えすること・体型が合ってないのに着ることに対しての見解

Fig.97 に有効回答者 197 人の、特に強いキャラ愛がなくても人気取りや併せなどの理由で発注・ お迎えすることについてどう思うかの見解を示した。「むしろ全然ありだと思う」 「別にいいと思う」 の肯定的回答は 67%だった。Fig.98 に有効回答者 198 人の体型が合ってないのにキャラの着ぐるみ を着ることをどう思うかへの見解を示した。肯定的回答が 57%だった。

Fig.99 に芸歴別のキャラ愛がないのにお 迎えすることへの見解を示した。7 年目ま では肯定的回答が優勢であるが、7 年目以 降は否定的回答がやや増えた。 Fig.100 に芸歴別の体型が合ってないの に着ることへの見解を示した。3~7 年目で 肯定的回答の割合が極大値を取り、若手に なればなるほど、あるいは芸歴がながけれ ば長いほど、否定的回答の割合が増える傾 向が見受けられた。特に、15 年以上では、 Figure 97 キャラ愛がないのにお迎えすることへの 見解 Figure 98 体型が合ってないのに着ることへの見解 Figure 99 芸歴別のキャラ愛がないのにお迎えする ことへの見解 Figure 100 芸歴別の体型が合ってないのに着ること への見解 Figure 101 所有面数別のキャラ愛がないのにお迎え する ことへの見解

否定的回答の割合が肯定的回答の割合を 上回った。 Fig.101 に所有面数別のキャラ愛が ないのにお迎えすることへの見解を示し た。明確な依存性は見られなかった。 なお、 7 体以上面を所有している人は 「むしろ全 然ありだと思う」を選択した割合は 28% と高かった一方で、否定的回答も 40%を 超えていた。 Fig.102 に自分の 体型に対する自己採 点別の体型が合っていないキャラを着る ことへの見解を示した。自分の体型に対 する自己採点が高い人ほど、否定的回答 を選択する傾向が見られた。 特に、81 点 以上をつけた人では、否定的回答が肯定 的回答を上回った。 その一方で81 点以上 の人でも「むしろ全然ありだと思う」を 選択した割合は 19%と高かった。 Fig.103 に着ぐるみ趣味に誇りを持っ ているかどうかと、体型が合ってないの に着ることへの見解の関係を示した。誇 りを持っている人ほど肯定的回答をし、 誇りを持っていない人ほど否定的回答をする傾向が見られた。 なお、このような傾向は、キャラ愛がないのにお迎えすることへの見解では見られなかった。

31. “被り”への見解

Fig.104 に有効回答者 202 人の、”被り”に対する見解を示 した。「気にする」 「多少気にする」が36%で、 「あまり気に しない」 「気にしない」は62%と、気にしない派が気にする 派を上回った。なお、”被り”とは、同じキャラの着ぐるみを 別々の人が所有することを意味する。 Fig.105 に地域別の”被り”に対する見解を示した。三大都 市圏の気にする派 ・ 気にしない派の傾向はほぼ同じであった。 地方は東日本 ・ 西日本ともに気にしない人が多かった。 国外 では、気にする派が気にしない派を上回った Figure 102 自分の体型に対する自己採点別の、体型が合っ てないのに着ることへの見解 Figure 103 着ぐるみ趣味に持っている 誇り別の 体型が合っ ていないのに着ることへの見解 Figure 104 被りについての見解

Fig.106 に芸歴別の”被り”に対 する見解を示した。基本的には若 手ほど被りを気にし、 芸歴が長く なるほど気にしない人が増える という傾向であったが、15 年以 上では逆の挙動を示し、 「気にす る」 派が 「気にしない」 派を上回 った。

32. 着ぐるみの”怖さ”への見解

Fig.107 に有効回答者 205 人の、 着ぐるみに対して「怖 い」という感情を抱くかの問いに対する見解を示した。「い つも抱いている」 「ときどき抱いている」としばしば怖い と思っている人は 13%に上ることが分かった。 「まれに抱 く」 とした人は23%、 「ほとんど抱かない」 「一度も抱いた ことがない」 と恐らく設問の趣旨がぴんと来なかったであ ろう人は 64%だった。 着ぐるみ趣味に誇りをどの程度持っているかと、 この設 問の答えの関係を調べたところ、 「いつも抱いている」 「と きどき抱いている」の割合は、 「誇りを持っている」人で 6%、 「誇りを持っていない人」 で29%と、 着ぐるみ趣味に誇りを持っていない人ほど着ぐるみを怖い と思う傾向が見られた。

Figure 105 地域別の”被り”への見解 Figure 106 芸歴別の”被り”への見解 Figure 107 着ぐるみに 「怖い」という感情を 抱くかどうかの見解

33. 今後の界隈の人口・界隈の女性の人口に対する見解

Fig.108 に有効回答者 203 人の「界隈の人口が増えてほしいと 思うか」 の問いに対する回答を示した。 増えてほしいと「思う」 「多 少思う」 で61%だった。 「現状維持がちょうどいい」 とする人は29% で、 「むしろ減ってほしい」という人が10%いた。 Fig.109 に芸歴別の回答を示した。増えてほしいと「思う」 「多 少思う」の回答はどの芸歴でもほとんど変わらなかったが、 「むし ろ減ってほしい」の回答は芸歴の長い人で選ぶ傾向が見られた。

Fig.110 に着ぐるみ趣味に誇りを持っているかど うかと界隈の 人口が増えてほしいと思うかの関係を示した。 着ぐるみ趣味に誇 りを持っているほど界隈の人口が増えてほしいと思っていること がわかった。 「誇りを持っている」 では 「思う」 「多少思う」 を合わせて72%だ った一方で、 「全く誇りを持っていない」 人では 41%に過ぎなかった。 Fig.111 に地域別の回答を示した。 「関東」 は 「思う」 「多少思う」 が50% で、その他の地域では 60%を超えた。 特に国外では 「思う」 「多少思う」 で80% 近くを占めた。他方、東海では「多少 思う」ではなく「思う」の回答をした 人が多く、55%と全地域で最多だった。ま た、地方では「むしろ減ってほしい」を選 択した人はいなかった。

Figure 108 界隈の人口がもっと増 えてほしいと思うか の問に対する 答え Figure 109 芸歴別の今後の界隈の人口に対する見解 Figure 110 着ぐるみ 趣味に対する誇りと 界隈の人口に対 する見解の関係

Fig.112 に「分からない」 を含む 有効回答者 207 人の「界隈に女性 が増えてほしいと思うか」の問い に対する回答を示した。女性が増 えてほしいと「思う」 「多少思う」 で 60%を占めた。 「あまり思わない」 「思わない」 は22%で、 「分からな い」という回答も 18%を占めた。 なお、女性 6 人の回答は「思う」 44%、 「多少思う」22%、 「分からな い」33%だった。 Fig.113 に芸歴別の回答を示した。15 年までは芸歴間差が少 なかったが、15 年以上では「思う」が 58%を占め、75%が肯定 的回答をした。 Fig.114 に着ぐるみ趣味に誇りを持っているかどうかと、界 隈に女性が増えてほしいと思うかどうかの関係を示した。「誇り を持っている」 「まあ誇りを持っている」 「あまり誇りを持って いない」 層では、 女性参入を60%以上が望む一方で、 「全く誇り を持っていない」 層では35%しか女性参入を望まず、 「分からな い」の回答も増えた。 Fig.115 に結婚観別の回答を示した。既婚者は 64%が女性参 入を望んでいた。 「この趣味から足を 洗ってでも結婚したい」 という人では 女性参入が増えてほしいと 人が多く 46%が女性が増えてほしいと「思う」 を選択した。「この趣味を認めてくれ る人なら結婚したい」という人では、 「思う」は 33%だったものの、 「多少 思う」 人が多く、 合わせて74%が女性 参入を望んでいた。 「できれば結婚し たいと思うが、 あまり真面目に考えて いない」 層では64%が女性参入を望む 一方で、 「分からない」 という回答も目 立った。 「むしろ結婚したいと思わな い」 「結婚願望はないことはないがもはや諦めた」という人では女性参入を望む人は少なく、「思う」 「多少思う」で 40%に満たなかった。 Fig.116 に過去の恋愛遍歴別に女性参入に対する見解を示した。リア充の人ほど女性参入を望んで いることが明らかになった。 リア充の人では38%が 「思う」を選択。 過去にはパートナーがいたとい Figure 112 界隈に女性が 増えてほし いと思うかの見解 Figure 113 芸歴別の界隈への女性参入に対する見解 Figure 111 地域別の着ぐるみ界隈人口が増えてほしいと思うか へ の見解

う人では 30%、KIRIN の人では 19%と消極的な 姿勢が見えた。

34. ドール系着ぐるみ・橋本ルル・単眼ちゃん着ぐるみに対する見解

Fig.117 に有効回答者 216 人のドール系着ぐる みに対する見解を示した。 「好き」 「まあ好き」の肯 定的回答が 61%、 「興味は あるが女性向けなので一 歩引いている」を含むと 74%が好印象を持ってい ること分かった。 Figure114 着ぐるみ趣味に対する誇りと界隈の女性 参入に対する見解の関係 Figure 115 結婚観と界隈の女性参入に対する見解 の関係 Figure 116 過去の恋愛遍歴別の女性参入に対する 見解 Figure 117 ドール系着ぐるみに対す る見解 Figure 118 橋本ルルに対する見解

Fig.118 に有効回答者 210 人の橋本ルルに対する見解を示 した。「好き」 「まあ好き」 の肯定的回答が優勢で45%、 「好き ではない」 「あまり好きではない」 の否定的回答は30%だった。 また橋本ルルを知らないという人も 12%いた。 Fig.119 に有効回答者 212 人の、小沢団子さんの単眼ちゃ ん着ぐるみに対する見解を示した。「好きではない」 「あまり 好きではない」の否定的回答が優勢で 45%、 「好き」 「まあ好 き」 「興味はあるが女性向けなので一歩引いている」 の肯定的 回答が 39%だった。 これらの設問について有効回答者 9 人の女性の回答は、ド ール系着ぐるみについて「好き」11%「まあ好き」44%、 「分 からない」11%、 「あまり好きではない」11%、 「好きではない」 22%、橋本ルルについて「好き」 0%、 「まあ好き」22%、 「分からな い」11%、 「橋本ルルを知らない」 22%、 「あまり好きではない」11%、 「好きではない」33%、 単眼ちゃん 着ぐるみについて 「好き」11%、 「ま あ好き」11%、 「女性向けなので一 歩引いている」11%、 「単眼ちゃん を知らない」22%、 「あまり好きで はない」33%、 「好きではない」11% と、男性よりも否定的回答が目立 った。 また、地域別に見ると、ドール 系着ぐるみに肯定的回答 (「女性向 けなので一歩引いている」 を含む) をした割合は国内では約70%だっ たのに対し、 国外では90%を超え た。橋本ルルも同様で、国内での 肯定的回答は 40%前後、 否定的回 答が 25%前後だったのに対し、国 外では肯定的回答が 70%と、 日本 国内よりも海外で受け入れられて いる姿勢が明らかになった。単眼 ちゃんは国内と国外の傾向の差は 少なかった。 Fig.120 にドール系着ぐるみに対する見解と橋本ルルに対する見解の関係を示した。ドール系着ぐる Figure 119 単眼ちゃん着ぐるみに 対す る見解 Figure 120 ドール系着ぐるみに対する見解と 橋本ルルに対する見 解の関係 Figure 121 芸歴別のドール系着ぐるみに対する見解

みを「好き」とした人は、橋本ルルに対して「好き」を 50%、 「まあ好き」を32%が選択。一方で、 ドール系着ぐるみに肯定的回答をしても橋本ルルには否定的回答をする人も 10~20%いた。 Fig.121 に芸歴別のドール系着ぐるみに対する見解を示した。芸歴が長い人ほどドール系着ぐるみ に否定的見解を持つ割合が増えることが分かった。 特に15 年以上では 「好き」 「まあ好き」 の合計よ りも 「あまり好きではない」 「好 きではない」の合計のほうが上 回った。 Fig.122 に着ぐるみ趣味に誇 りを持っているかどうかと、ド ール系着ぐるみに対する見解の 関係を示した。誇りを持ってい ると答えた人ほど、ドール系着 ぐるみに対しても肯定的回答を する傾向が見られた。

35. 着ぐるみ趣味に誇りを持っているかどうか

Fig.123 に活動中の人に限定した有効回答者 160 人の、着ぐるみ 趣味に誇りを持っているかどうかの見解を示した。その結果は、完 全に二分されるような形となった。 芸歴間差は見られなかった。(隈 なくこの調査報告書を読んでいる人ならお気づきかと思うが、 この 設問の回答をさまざまな設問の解析に使っている。 回答分布がほぼ 4 分の 1 ずつと綺麗だったのと、あらゆる設問で綺麗な相関を示す ことが多いと分かったためである) Fig.124 に地域別の活動者の見解を示した。「国外」で最も肯定的 回答が多く、80%近くが肯定的回答をした。次いで「関西」が肯定 的回答が多く、 肯定的回答が否定的回答を上回った。 「関東」 「東海」 「地方 (西日本) 」 は肯定的回答と否 定的回答が拮抗。 「地方 (東日本) 」 は 否定的回答が 70%を占める結果とな った。 Fig.125 に芸歴別にこの設問の関 係を示したが、明確な依存性は知ら れなかった。 しかし、Fig.126 に示し たように年齢別にこの設問の回答を 調べたところ、年齢の高い人ほどこ の趣味に誇りを持っていると回答す る割合が増えることが分かった。 Figure 1 22 着ぐるみ趣味に持っている 誇り別のドール系着ぐるみに 対する見解 Figure 123 活動者の着ぐるみに誇 りを持っているかどうかの見解 Figure 124 地域別の着ぐるみ趣味に対する誇り

36. オリジナルと版権面についての見解

Fig.127 に有効回答者 199 人の、オリジナル 面と版権面に対する見解を示した。「量産面でも 可愛ければ魅力を感じる」 が最多で72%を占め、 「量産面でなければ魅力を感じる」が 8%、 「オ リジナルに魅力を感じなくはないが、版権に心 をひかれる」 が11%だった。 「オリジナルに魅力 を感じない」は、2%に過ぎなかった。芸歴間差 は特に見られなかった。

Figure 127 オリジナルと版権に対する見解 Figure 125 芸歴別の着ぐるみ趣味に対して持っている誇りの程度 Figure 126 年齢別の着ぐるみ趣味に 対して持っている 誇りの程度

37. コスプレと着ぐるみの違いに対する見解

Fig.128 にコスプレと着ぐるみの違いに対して「フェチシズム 性」 「演者の秘匿性・匿名性」 「キャラの再現性」の三つの中から 選んだ有効回答者 200 人の回答内訳を示した。「演者の秘匿性・ 匿名性」と「キャラの再現性」がそれぞれ同率 38%、 「フェチシ ズム性」と答えた人は 24%だった。 Fig.129 に活動形態別の回答を示した。「イベントやオフ会で着 ぐるみを着る」 とした人は48%が 「キャラの再現性」 を選択。 「撮 影・サポート専門」の人では 35%だった。一方、 「もっぱら一人 で着る」 の人では24%、 「まだ活動していない」 人では9%しか選 択せず、 「フェチシズム性」 を選択した割合がそれぞれ44%、33% と高かった。 また、 地域別に見ると、 国内では どの地域もそれほど差はなかった が、国外では 「キャラの再現性」 を 選択した割合が非常に高く 70%以 上に上った。 この設問は 「その他」 で自由記述 ができたので、その回答を紹介す る:違いはない(道具が違うだけ) 3 票、 パーツとして自分の顔を用い るかどうか、 写真の中やメイクをしている間だけの瞬間的な再現か・持続的な存在の再現か、 コスプ レの延長線上に着ぐるみがありその差に有意な違いはない、顔面造形、覚悟のある場所。

38. 素コスに対する意思

Fig.130 に「分からない」 を含 む有効回答者 197 人の、素コス に対する意思を示した。「素コス に対しては嫌悪感がある」3%、 「素コスに対しては興味 がない」 26%、 「条件が許しても自分は素 コスをしなかったと思う」12%で、 素コスをする可能性がない人は 41%を占めた。一方、 「条件が許 せば自分も素コスの方に手を出 したいと思う」24%、 「条件が許 せば本当は素コスがしたかった」 11%、 「素コスをすることを現在検討中である」4%と、素コスに対して前向き、または素コスの代替 Figure 128 コスプレと着ぐるみの違 いについての見解 Figure 129 活動形態別のコスプレと着ぐるみの違いに対する見解 Figure 130 素コスに対する意思

手段として着ぐるみを利用していた人は 39%だった。 さらに、 現に実際素コスをしているという人も 12%を占め、自分が素コスをすることに対し前向きな意見を持っている人が多いことが分かった。 Fig.131 に芸歴別の回答を示した。概ねどの芸歴でも同じような特徴を示すが、15 年以上だけ 「興 味がない」が 67%と多数を占めた。 Fig.132 に地域別の回答を示した。東海圏ではすコスに対して前向きな意思を持っている人が非常 に多く、23%が現に素コスをしており、それを含むと約 85%が素コスをしたい意思を示していた。

Figure 131 芸歴別の素コスに対する意思 Figure 132 地域別の素コスに対する意思

39. 自身の引退についての考え方

Fig.133 に内臓であると回答した有効回答者 127 人の、 自身の引退についての考え方を示した、「限界まで内臓を やり続ける」 が最多で40%を占めた。 「ある年齢になるな どすれば、内臓としては引退する」は30%、 「ある年齢に なるなどすればきっぱり引退する」は 9%だった。 「引退 について考えたくもない」という回答も 21%を占めた。 Fig.134 に内臓者の引退についての考え方を年齢別に 示した。25 歳未満では「限界まで内臓をやり続ける」と 「引退について考えたくもない」が概ね半々で拮抗した。 25~29 歳になると、 「ある年齢 になるなどすればきっぱり引 退する」 「ある年齢になるなど すれば内臓としては引退する」 の合計が 56%、 「限界まで内臓 をやり続ける」 が29%と、 内臓 として続投することに消極的 な意見が多かったが、年齢を追 うごとに「限界まで内臓をやり 続ける」 が増え、40 先以上では 72%を占めた。 Fig.134 に着ぐるみの魅力分 野と この設問の 回答の 関係を 示した。「純粋な撮影会」 と 「一 般人とのグリーティング」を選 んだ回答者では「限界まで内臓 をやり続ける」 が優勢で、 「エロ やフェチなどの行為」を選んだ 回答者では、 「ある年齢になるなどすれば内臓としては引退する」と「限界まで内臓をやり続ける」 が拮抗。 「仲間とのおしゃべり」を選んだ回答者では「ある年齢になるなどすれば内臓としては引退 する」が半分を占めた。 Figure 133 内臓者の引退についての考え方 Figure 134 年齢別の引退についての考え方 Figure 135 魅力的な分野別の引退についての考え方

Fig.136 に着ぐるみ趣味を始める前と後で面白 さ・楽しさに対する認識の違いはあったかという 問いと、引退についての考え方の関係を示した。 「想像以上の楽しさ・面白さだった」と回答した 人では内臓としての引退を示唆した人は31%だっ たのに対し、 「思ったほどの楽しさ ・面白さではな かった」を選択した人では 63%と、着ぐるみ趣味 が面白い・楽しいと感じているほど、内臓として も引退したくないという気持ちを持っていること が分かった。 Fig.137 に着ぐるみ趣味に 誇りを持っているかどうか とこの設問の回答の関係を 示した。 着ぐるみ趣味に誇り を持っている人では、 「限界 まで内臓をやり続ける」が 57%を占めたが、 誇りを持っ ていない人ほど引退につい て積極的で、 「全く誇りを持 っていない」 人では 「限界ま で内臓をやり続ける」 人は26%しかおらず、 「ある年齢になるなどすればきっぱり引退する」 「ある年 齢になるなどすれば内臓としては引退する」の合計が 63%を占めた。

Figure 136 着ぐるみ趣味の楽しさ・面白さのギャ ップ別の引退についての考え方 Figure 137 着ぐるみ趣味に誇りを持っているかと引退についての考え方 の関係

40. 着ぐるみ以外の趣味も持つべきかということへの見解

Fig.138 に「分からない」を含む有 効回答者 216 人の、 着ぐるみ以外の趣 味も持つべきかという問いへの回答 を示した、「着ぐるみしか趣味がない なら無趣味のほうがまだマシだ」 「着 ぐるみ以外の趣味をぜひ持つべきだ と思う」 「着ぐるみ以外の趣味もあっ た方がいいとは思う」 の合計で74%と、 着ぐるみ以外の趣味も持つことを推 奨する声が多数派を占めた。一方で 「着ぐるみしか趣味がなくても無趣味よりはいいと思う」という声も20%を占めた。 Fig.139 に芸歴別の回答を示した。15 年までは概ねどの芸歴でも傾向は変わらなかったが、15 年 以上では 「着ぐるみしか趣味がなくても無趣味よりはいいと思う」 を選択する人は一人もおらず、ま た 「着ぐるみ以外の趣味を是非持つべきだと思う」 という回答が多数を占め、全員が着ぐるみ以外の 趣味を持つことを推奨した。

Figure 138 着ぐるみ以外の趣味も持つべきかということへの見Figure 139 芸歴別の着ぐるみ以外の趣味も持つべきかという問 いへの見解

41. 着ぐるみ趣味の楽しさ・面白さの始める前と後のギャップ

Fig.140 に活動中の有効回答者 174 人の、 着ぐるみ趣 味は始める前に想像していた楽しさ ・ 面白さと、 始めた 後に実際に感じた楽しさ ・ 面白さに差があったかという 問いの回答を示した。59%が「想像以上の楽しさ・面白 さだった」と回答。「想像通り」という回答は 30%で、 「思っていたほどではなかった」という回答も 11%を 占めた。 Fig.141 に着ぐるみ趣味の魅力分野とこの設問の 回答の関係を示した。「一般人とのグリーティング」を 選んだ回答者では 77%が「想像以上だった」と回答。 「純粋な撮影会」 「エロや フェチなどの行為」を選ん だ回答者では 60%弱で、 「仲間とのおしゃべり」を 選んだ回答者は 49%だっ た。 Fig.142 着ぐるみ趣味に 誇りを持っ ているかどう かとこの設 問の回答の関 係を示した。着ぐるみ趣味が想像よ りも楽しい、面白いと思った人ほど、 着ぐるみ趣味に誇りを持っているこ とが分かった。「誇りを持っている」 人では 83%が「想像以上だった」と 回答したのに対し、 「全く誇りを持っ ていない」 人では 「想像以上だった」 と回答した人は 27%に過ぎず、 「思っ たほどではなかった」という回答が 54%を占めた。 Fig.143 に地域別の回答を示した、 概ねどの地域でも 50~60%は 「想像以 上の楽しさだった」と回答したのに対し、 「地方(東日本) 」ではやや否定的回答が目立ち、 「想像以 上」を選択したのは 33%に過ぎなかった。

Figure 140 活動者の着ぐるみ趣味の 楽しさ・ 面白さに対する始める前と後のギャップ Figure 141 着ぐるみ趣味の魅力を感じる分野と、着ぐるみ趣味の楽しさ・ 面白さに対する始める前と後のギャップの関係 Figure 142 着ぐるみ趣味に持っている誇りと、着ぐるみ趣味の 楽しさ・面白さに対する始める前と後のギャップの関係

42. グリーティングに対する恥ずかしさ

Fig.144 に内臓として活動中の有効回答者145 人 の、 「グリーティングで人前で出ることに恥ずかし さはあるか」という問いに対しての回答を示した。 59%が「恥ずかしさはある」 「多少恥ずかしさはあ る」 で、 「あまり恥ずかしさはない」 「全く恥ずかし さはない」が 31%と、恥ずかしいという感情を持 っている人の方が多数派だった。 「グリーティング をしたことがない」という回答は 10%だった。 Fig.145 に着ぐるみ趣味に誇りを持っているか どうか とグリーティングは恥ず かしいと思うかの回答の関係を 示した。 着ぐるみ趣味に誇りを持 っている人ほど、 グリーティング で人前に出ることを恥ずかしい と思っていないことが明らかに なった。「誇りを持っている」 と回 答した人では 46%が全く恥ずか しくないと回答した一方で、 「全 く誇りを持っていない」 と回答した人では52%が 「恥ずかしさはある」 と回答した。また、 誇りを持 っていない人ほど、グリーティングのできるイベントに参加したことがないことが明らかになった。 Figure 143 活動者の地域別の着ぐるみ趣味の楽しさ・面白さ に対する始める前と後のギャップの関係 Figure 145 着ぐるみ趣味に誇りを持っているかどうかとグリーティ ングに対する恥ずかしさの関係 Figure 144 グリーティングに対する恥ずかしさ

Fig.146 にグリーティングので きるコスプレイベントに参加し たことがないという人を除き、地 域別のこの設問の回答を示した。 概ねどの地域でも 70%程度が 「恥 ずかしさはある」 「多少恥ずかし さはある」を回答したが、関西の み、 「恥ずかしさはある」 「多少恥 ずかしさはある」 を選択した人は 42%に過ぎず、50%が 「全く恥ず かしくない」と回答した。 Fig.147 にグリーティングなど のできる町中に出られるコスプ レイベントの参加頻度別の この 問いの回答を調べたところ、 月に 1 回以上の頻度で参加している人 は 70%が 「全く恥ずかしくない」 と回答した。 イベント参加頻度が 下がるほど 「恥ずかしい」 という 回答が増える傾向で、1 年に 1 回 以下の頻度でしか参加していな い人では、60%前後が 「恥ずかし さはある」 「多少恥ずかしさはあ る」と回答した。 Fig.148 に芸歴別のこの設問 の回答を示した。芸歴が長い人 ほどグリーティングを恥ずかし いと思っていないことが分かっ た。1 年未満では 93%が「恥ず かしさはある」 「多少恥ずかしさ はある」を回答したのに対し、15 年以上では 55%が「あまり恥ずかしさはない」 「全く恥ずかしさは ない」を選択した。 また、内臓について、着ぐるみの魅力分野別にこの設問の回答を見たところ、 「一般人とのグリー ティング」を選んだ人では「多少恥ずかしさはある」30%「あまり恥ずかしさはない」23%「全く恥 ずかしさはない」47%だった。 「純粋な撮影会」を選んだ人は「恥ずかしさはある」 「多少恥ずかしさ はある」の合計が 80%で「あまり恥ずかしさはない」 「全く恥ずかしさはない」の合計は12%しかい なかった。 「グリーティンをしたことがない」という回答は8%だった。 「仲間とのおしゃべり」を選 んだ人は 62%対 31%で「グリーティングをしたことがない」が 8%、 「エロやフェチなどの行為」を Figure 146 地域別のグリーティングに対する恥ずかしさの回答 Figure 147 オープンなイベントに参加する頻度別のグリーティング に対する恥ずかしさの回答 Figure 148 芸歴別のグリーティングに対する恥ずかしさの回答

選んだ人は 63%対 16%で 「グリーティングをしたことがない」 が22%で、 「一般人とのグリーティン グ」以外を選んだ人では、多くの人が恥ずかしいという感情を持っていることが分かった。

43. 着ぐるみ趣味が市民権を得ることへの見解

Fig.149 に有効回答者 197 人の、 「着ぐるみ趣味が もっと市民権を得てほしいか」という問い の回答を 示した。「もっと市民権を得てほしい」が 15%、 「ど ちらかと言うと市民権を得てほしい」 が23%、 「現状 維持がちょうどいい」 が44%、 「むしろ今ですらでし ゃばりすぎだ」が 18%だった。 Fig.150 に着ぐるみの魅力分野別の設問の 回答を 示した。「一般人とのグリーティング」を選択した人 は 65%が市民権を得ることを望んでおり、 「むしろ今 ですらでしゃばりすぎだ」 を 選んだ人は 3%に過ぎなかっ た。また、「純粋な撮影会」 を選択した人は 43%が市民 権を得ることを望んでいた。 しかし、 「仲間とのおしゃべ り」を選択した人は 24%し か市民権を得ることを望ん でおらず、 「エロやフェチな どの行為」を選択した人は 23%しか市民権を得ること を望んでおらず、29%は「む しろ今ですらでしゃばりす ぎ」だと思っており、市民権 を得ることを望んでいない ことが分かった。 Fig.151 に芸歴別のこの設 問の回答を示した。はっきり した傾向はつかめなかった が、5~10 年目の人は「むしろ今ですらでしゃばりすぎだ」と思っている人が他の芸歴に比べてやや 多かった。

44. 着ぐるみに性的興奮を覚えるか

Fig.152 に有効回答者 214 人の 「着ぐるみに性的興奮を覚えるか」 という問いに対する回答を示し た。69%が「覚える」 、22%が「多少覚える」で 90%以上が程度の差こそあれ性的興奮を覚えている Figure 1 49 回答者の着ぐるみ趣味が 市民権を得 ることへの見解 Figure 150 着ぐるみの魅力分野別の市民権を得ることへの見解 Figure 151 芸歴別の着ぐるみ趣味が市民権を得ることへの見解

ことが分かった。女性 8 人の有効回答者の回答は「覚える」25%、 「多少覚える」25%、 「あまり覚え ない」13%、 「覚えない」38%だった。

Fig.153 に着ぐるみに目覚めた時期別の回答を示した。目覚めた時期が早いほど、着ぐるみに性的 興奮をより強く覚える傾向が明らかになった。小学校以前で目覚めた人は 88%が「性的興奮を覚え る」 と回答したのに対し、 社会人で目覚めた人が 「性的興奮を覚える」 を選択した割合は50%だった。 Fig.154 に地域別の回答を示した、 「関西」と「国外」で「性的興奮を 覚える」 と回答した割合が低く50% だった。 「地方 (東日本) 」 が最も多 く、84%が性的興奮を「覚える」と 回答した。 Fig.155 に着ぐるみ趣味に誇りを 持っているかどうかの回答とこの 設問の回答の関係を示したが、明確 な依存性は見られなかった。 Fig.156 に着ぐるみ趣味の魅力分 野別の この設問の回答を 示した。 「性的興奮を覚える」 と回答した人 の割合は、 「エロやフェチなどの行 為」 で85%、 「純粋な撮影会」 で67%、 「一般人とのグリーティング」59%、 「仲間とのおしゃべり」55%だった。 Fig.157 に着ぐるみを知ったきっかけ別のこの設問の回答を示した。「インターネットで見かけて」知 った人では 75%が性的興奮を「覚える」を選択したのに対し、 「コスプレイベントで見かけて」 「ショー で見かけて」 「友人知人がやっているのを知って」知った人では50%程度しか性的興奮を「覚える」を選 択しなかった。 Figure 152 着ぐるみに性的興奮を覚え るかに対する回答 Figure 153 着ぐるみに目覚めた時期別の着ぐるみに性的興奮 を覚えるかに対する回答 Figure 154 地域別の着ぐるみに性的興奮を覚えるかに対する回答 Figure 155 着ぐるみ趣味に誇りを持っているかと性的興奮を覚え るかに対する回答の関係

45. 同性と異性の着ぐるみ、どちらが着たいか

Fig.158 に有効回答者 216 人の、 「同性の着ぐ るみと異性の着ぐるみどちらが着たいか」 に対す る回答を示した。65%が 「異性の着ぐるみを着た い」 、16%が 「どちらかといえば異性の着ぐるみを 着たい」 で全体の81%が異性の着ぐるみを着たい と回答。 一方で 「両方同じくらい着たい」 が14%。 同性の着ぐるみを着たいと回答した人は 3%だっ た。なお、女性 9 人の回答は、 「異性(男性)の 着ぐるみを着たい」0%、 「どちらかといえば異性 (男性) の着ぐるみを着たい」11%、 「両方同じくらい着たい」11%、 「どちらかといえば同性 (女性) の着ぐるみを着たい」44%、 「同性(異性)の着ぐるみを着たい」44%であった。 Fig.159 に着ぐるみの魅力分野別の回答を示した。「異性の着ぐるみを着たい」 と回答した人が最も 多かったのは「エロやフェチなどの行為」 を選択した人で79%が 「異性の着ぐるみを着たい」 と回答。 次いで、 「一般人とのグリーティング」を選択した人は72%で、 「仲間とのおしゃべり」57%、 「純粋 な撮影会」が 56%だった。 Figure 156 着ぐるみ趣味の魅力分野別の、着ぐるみに性的興奮を 覚えるかに対する回答 Figure 158 同性と異性の着ぐるみどちらが着たいか Figure 157 着ぐるみを知ったきっかけ 別の着ぐるみに 性的興奮 を覚えるかの回答

Fig.160 に着ぐる みに性的興 奮を覚えるかの問いに対する回 答とこの設問の回答の関係を示 した。 着ぐるみに性的興奮を覚え る人ほど、 異性の着ぐるみを着た いと考えていることが分かった。 着ぐるみに性的興奮を「覚える」 と回答した人では 73%が異性の 着ぐるみを着たいと回答。 「多少 覚える」 とした人は56%で、 性的 興奮を「あまり覚えない」 「覚え ない」 と回答した人では、 異性の 着ぐるみを着たい人は 13%、同 性の着ぐるみを着たい人が 38% を占めた。

46. 性別超越感

Fig.161 に有効回答者 212 人の 「美少女 着ぐるみ界隈ではしばしば男性が女の子 を演じることがある。 このような性別超越 感を魅力だと思うか?」 の問いに対する回 答を示した。「魅力であると思う」 が65%、 「まあ魅力であると思う」 が27%を占め、 合計 92%がこのような性別超越性を魅力 だと思っていた。 なお、 女性の有効回答者 7 人の回答は「魅力であると思う」43%、 「まあ魅力であると思う」14%、 「あまり魅 力であると思わない」29%、 「特に魅力であ るとは思わない」14%だった。 Fig.162 に着ぐるみに覚える性的興奮別にこの設問の回答を示した。着ぐるみに性的興奮を「覚え る」 層では、 性別超越性を 「魅力であると思う」 を選択した割合は78%だったのに対し、 着ぐるみに 性的興奮を 「多少覚える」 層では、 「魅力であると思う」 が35%、 「まあ魅力であると思う」 が61%と 控えめな回答が上回った。一方で性的興奮を「覚えない」層でも性別超越性を「魅力であると思う」 Figure 159 着ぐるみの魅力分野別の同性と異性の着ぐるみどちらが 着たいかの回答 Figure 160 着ぐるみに性的興奮を覚える度合いと同性と異性の着ぐ るみどちらが着たいかの回答の関係 Figure 161 美少女着ぐるみの持つ性別超越性に感じる魅力

という回答が 50%に上った。 Fig.163 に着ぐるみに目覚め た時期別にこの設問の回答を 示した。 目覚めた時期が早いほ ど性別超越性を魅力だと感じ る傾向が明らかになった。「小 学校以前」 で目覚めた人は84% が 「魅力であると思う」 を選択 したのに対し、 「社会人」 で目覚 めた人は 51%しか 「魅力である と思う」を選択しなかった。 Fig.164 に着ぐるみに趣味に 誇りを持っているかの回答と この設問の回答 の関係を示し た。「誇りを持っている」 と回答 した層が、最も性別超越性を魅 力だと感じていた。 「誇りを持 っている」と回答した人は、 84%が性別超越性を魅力だと 思っていたのに対し、 それ以 外の層では、70%以下の人し か性別超越性を魅力だと思 っていなかった。 Fig.165 に自分の操演につ けた点数とこの設問の回答 の関係を示した。自分の操演 に高い点数をつけた人ほど、 性別超越性を魅力だと思っ ている 傾向がある ことが明 らかになった。

Figure 162 着ぐるみに覚える性的興奮別の性別超越性に感じる魅力 Figure 163 着ぐるみに目覚めた時期別の性別超越性に感じる魅力 Figure 164 着ぐるみ趣味に持っている誇り別の性別超越性に感じる魅力 Figure 165 自分の操演の自己採点と、 着ぐるみ趣味の持つ性別超越性の魅 力との関係

47. 着ぐるみのテクノロジーに関する設問

Fig.166 に有効回答者 213 人の「女の子の声が出せる着 ぐるみがあったら魅力的だと思うか」という設問の回答を 示した。57%が 「魅力的だと思う」 、26%が 「まあ魅力的だ と思う」と回答し、83%がこの技術が仮にあれば魅力的だ と考えていることが分かった。 Fig.167 に着ぐるみに性的興奮を覚えるかどうかの回答 とこの設問の回答の関係を示した。着ぐるみに性的興奮を 「覚える」と回答した人では、63%が女の子の声が出せる ことを魅力的だと思うと回答したのに対し、着ぐるみに性 的興奮を 「多少覚える」 「あま り覚えない」 「覚えない」 層で は 50%以下しか、 女の子の声 が出せることを「魅力的だと 思う」を選択せず、着ぐるみ に性的興奮を覚える人ほど、 女の子の声が出せることを 魅力的だと思う傾向が明ら かになった。 Fig.168 に有効回答者 183 人の 「自分の意思で表情が変 えられる着ぐるみがあったら魅力的だと思うか」という設 問の回答を示した。57%が 「魅力的だと思う」 、32%が 「ま あ魅力的だと思うと回答し、89%がこのような技術が仮に あったら魅力的だと思っていることが明らかになった。 上と同様、Fig.169 に着ぐるみに性的興奮を覚えるかの 回答別にこの設問の回答を示した。着ぐるみに性的興奮を 「覚える」 人では61%がこの技術を 「魅力的だと思う」 と 回答。 着ぐるみに性的興奮を 「多少覚える」 人では45%が 「魅力であると思う」と回答 した。しかし、着ぐるみに性 的興奮を「あまり覚えない」 「覚えない」人はそれよりも 多い 86%の人がこの技術を 「魅力的だと思う」と回答し た。

Figure 166 女の子の声が出せる着ぐるみが あったら魅力的か Figure 167 性的興奮を覚えるかの回答別の女の子の声が出せる着ぐるみ への魅力 Figure 168 表情が変えられる 着ぐるみがあ ったら魅力的か Figure 169 性的興奮を 覚えるかの回答別の表情が変えられる着ぐるみ への魅力

48. 着ぐるみを着て男性とイチャイチャすることへの見解

Fig.170 に内臓として活動中の有効回答者 133 人の 「自分が着ぐるみを着て男性とイチャイチャする行為」 についての見解を、 「イチャイチャしたいとは思わない」 「ハグくらいならしてもいい」 「キスくらいならしても いい」 「電マや手コキなどで逝かされるくらいならいい」 「手コキなどで逝かせてあげるくらいならいい」 「挿入 されてもいい」 の6 段階から選んでもらった結果を示し た。最も強い 「挿入されてもいい」 を選んだ人は23%だ った。 次に強い 「手コキなどで逝かせてあげるくらいな らいい」は 28%であった。 「電マや手コキなどで逝かさ れるくらいならいい」21%、 「キ スくらいならいい」3%、 「ハグく らいならいい」17%だった。 「イ チャイチャしたいとは思わない」 が 8%で、 各人の見解が広範に散 っていることを確認できた。 Fig.171 に性的指向別 のこの 設問の回答を示した。 両性愛者 とその他では同様の傾向を示し、 「手コキなどで逝かせてあげる くらいならいい」以上を選択した 人は 60%以上に上り、 「挿入されて もいい」を選択した人も 30%以上 いた。 一方で、 異性愛者は、 男性と イチャイチャすることにやや否定 的で、15%は 「イチャイチャしたい とは思わない」 、27%は「ハグくら いならしてもいい」 と回答した。 し かし、 一方で 「挿入されてもいい」 を選んだ人も 12%いた。 Fig.172 に着ぐるみ趣味の持つ 性別超越性に感じる魅力とこの設 問の関係を示した。性別超越性を 魅力だと感じている人ほど、男性 とイチャイチャすることに対して 積極的な態度を持っていることが わかった。 Figure 170 自分が着ぐるみを着て男性と愛撫 行為をすることへの見解 Figure 171 性的指向別の、 自分が着ぐるみを着て男性と愛撫行為をす ることへの見解 Figure 172 着ぐるみ趣味の持つ性別超越性に感じる魅力と、自分が 着ぐるみを着て男性と愛撫行為をすることへの見解 Figure 173 地域別の自分が着ぐるみを着て男性と愛撫行為を する ことへの見解

Fig.173 に地域別のこの設問の 回答を示した。都市圏よりも地方 の方が、 男性と愛撫行為をするこ とに積極的な姿勢 を持っている ことが明らかになった。 三大都市 圏のうち、 東海と関西は関東に比 べて男性と愛撫行為をすること に消極的だった。また、 国外では、 「イチャイチャしたいとは思わ ない」が 30%を占めた。 Fig.174 に年齢別の回答を示した。若い人ほど男性と愛撫行為をすることに積極的な姿勢を持って いることが分かった。25 歳未満では 44%が 「挿入されてもいい」 と考えていたが、40 歳以上では 10% しか「挿入されてもいい」と考えていなかった。

49. 着ぐるみにキスをした経験と意向

Fig.175 に有効回答者 174 人の活動者の、「着ぐ るみさんにキスをしたいと思うか、キスをよくす るか」 の回答を示した。25%が 「キスしたいと思わ ない」 、32%が 「キスしたことがない」 、33%が 「キ スしたことがある」 、10%が「よくキスをする」だ った。 Fig.176 に着ぐるみ趣味に誇りを持っているか の回答別にこの設問の回答を示した。 着ぐるみ趣 味に誇りを持っていない人ほど「着ぐるみさんに キスしたいと思わない」と回答した人が増加した。 ただし、 「誇りを持っている」 と回答した層では、 「着 ぐるみさんにキスしたいと思わない」という回答と 「着ぐるみさんによくキスをする」の回答がともに 増え二極化した。

50. 手コキの経験

Fig.177 に内臓として活動中の有効回答者 136 人の 「着ぐるみになって男性を手コキしてあげた経 験 ・ 着ぐるみに手コキされた経験の有無」 の回答を示した。「されたことはあるが、 したことはない」 Figure 174 年齢別の自分が着ぐるみを着て男性と愛撫行為をするこ とへの見解 Figure 175 着ぐるみさんにキスをした経験と意向 Figure 176 着ぐるみ趣味に持っている 誇りの程 度別の、着ぐるみさんにキスをした経験と意向

9%、 「したことは あるが、されたこ とはない」 11%、 「したこともされ た こ と も な い 」 27%、 「したことも されたこともある」49%、 「したくない、またはされた くない」4%だった。 Table13 に性的指向別に手コキの「した」 「された」 の経験者率を示した。「バイ」では約 70%が、その他で は約 65%が、 「ヘテロ」 でも約50%が経験があると回答 していた。有意差かは微妙だが、「バイ」 「その他」 では 「された」 経験よりも 「した」 経験のほうが多く、 「ヘテロ」では「した」経験よりも「された」経験のほうが多かった。

51. 異性と着ぐるみ興奮の対象はどっちか

Fig.178 に有効回答者 220 人の「生身の異性と着ぐるみ、 どちらが興奮するか」 の回答を示した。「生身の異性」21%、 「どちらかと言えば生身の異性」13%、 「どちらかと言えば 着ぐるみさん」34%、 「着ぐるみさん」25%で、 異性と着ぐる みを比較した場合、 着ぐるみのほうが興奮するという人の方 が多かった。 Fig.179 に着ぐるみに目覚めた時期別にこの設問の回答を 示した。大学のときに目覚めた人は生身の異性に興奮すると いう人が過半数であったが、 その他では特に目覚 めた時期には依存せず、 着ぐるみの方に興奮する という人が多数派を占めた。 Fig.180 に性的指向別の回答を示した。ヘテロ の人は「生身の異性」48%「着ぐるみさん」49% と拮抗。バイの人では「生身の異性」30%「着ぐ るみさん」60%と着ぐるみの方に興奮するという 人が多かった。 その他の人では 「生身の異性」 に 興奮する人は 16%しかおらず、 「着ぐるみさん」 に興奮する人が 81%と大多数を占めた。 Figure 177 内臓活動者の、着ぐるみになって手 コキしてあげた経験、着ぐるみに手コキされた 経験の有無 した された バイ 74 66 ヘテロ 45 49 その他 68 62 Table 13 性的指向別の 手コキの 経験者率 Figure 178 異性と着ぐるみどちらが興奮 するか Figure 179 着ぐるみに目覚めた時期別の 異性と着ぐ るみの興奮対象

52. 内臓として萌えるのは

Fig.181 に有効回答者 204 または 205 人の「△△代(男性│女性)が(男の子│女の子)の内臓をや っていたら萌えると思うか」 という設問の回答を示した。女の子の着ぐるみの場合、 内臓は男性でも 女性でも大きな差はなかった。性別よりも年齢による差のほうが大きく、40 代は 20 代と比べて、 20%ほど「萌える」 「まあ萌える」という回答が減り、内臓が若いほど萌えると考えていることが明 らかになった 。男の子の着ぐる みの場合 は、内臓は女性の方が いいという回答が多かった。 以降 「分からない」 という回答 を除外し、 「萌える」 に4 点、 「ま あ萌える」 に3 点、 「あまり萌えない」 に 2 点、 「萌えない」 に1 点のスコア を与え、それらの平均スコアを用い て 比 較 す る 。こ の 平 均 ス コ ア を Table14 に示した。 平均スコアが最も 高かった、つまり内臓として萌える とみんなが考えるのは「20 代女性が 女の子の着ぐるみの内臓」をやる場 合で 3.53 ポイントだった。次いで、 「20 代男性が女の子の着ぐるみの内 臓をやる場合」で 3.50 ポイントだっ た。逆に、最も低かったのは「40 代 男性が男の子の着ぐるみの内臓をや Figure 180 性的指向別の異性と着ぐるみの興奮対象 Figure 181 内臓として萌えるか 平均スコア 20代男性が女の子の着ぐるみ 3.50 20代女性が女の子の着ぐるみ 3.53 40代男性が女の子の着ぐるみ 2.77 40代女性が女の子の着ぐるみ 2.80 20代男性が男の子の着ぐるみ 2.68 20代女性が男の子の着ぐるみ 3.18 40代男性が男の子の着ぐるみ 2.19 40代女性が男の子の着ぐるみ 2.61 Table 14 内臓として萌えるかの 平均スコア Figure 182 性的指向別の内臓として萌えるのかスコア

る場合」で 2.19 ポイントだった。 Fig.182 に回答者の性的指向別の平均スコアを示した。着ぐるみ・内臓の性別・年齢によらず、バ イは全ての場合においてヘテロやその他よりも高い点数をつけた。 女の子の着ぐるみを着る場合、 バ イは、 内臓が女性よりも男性の方に平均スコアを高くつけたが、 ヘテロは内臓が男性よりも女性の方 に平均スコアを高くつけるという傾向があった。 ただし、 男の子の着ぐるみを着る場合は、 バイでも ヘテロでも、内臓が男性よりも女性の場合に高い平均スコアをつけた。 Fig.183 に着ぐるみの性別超越性に魅力を感じるかの回答別の平均スコアを示した。内臓が男性の 場合、着ぐるみの性別によらず、着ぐるみの性別超越性に魅力を感じるという人ほど高い平均スコア をつけた。 一方で内臓が女性の場合は、 僅かだが性別超越性を魅力だと思わない人ほど高い平均スコ アをつける傾向が見られた。 Fig.184 に回答者の年齢別の平均スコア を示した。「20 代男性が女の子の着ぐるみの 内臓」をやる場合と「20 代女性が男の子の 着ぐるみの内臓」 をやる場合は、 回答者の年 齢が若いほど高い平均スコアをつけた。 一方 で、「40 代男性が女の子の着ぐるみの内臓」 をやる場合、「40 代女性が女の子の着ぐるみ の内臓」 をやる場合、 「40 代女性が男の子の 着ぐるみの内臓」 をやる場合は、 回答者の年 齢が高いほど高い平均スコアをつけた。

Figure 183 性別超越性に感じる魅力と内臓として萌える かの平均スコアの関係 Figure 184 年齢別の内臓として萌えるかの平均スコア(値省略)

Fig.185 に、 着ぐるみの魅力分野 別の内臓として萌えるのかの平均 スコアを示した。四つの魅力分野 の特徴を見ると、 「仲間とのおしゃ べり」を選択した層は、内臓の年 齢にもっとも敏感で、40 代が内臓 のときは低い平均スコアを付ける 傾向が見られた。 「エロやフェチな どの行為」を選択した層は、年齢 によらず内臓・着ぐるみの性別が ともに男性の場合に否定的回答を 示す人が多く、平均スコアは伸び 悩んだ。

53. もしも肌タイがなかったら

Fig.186 に「分からない」を含む有効回答者 186 人の「も しも肌タイがなかったら」 という問いに対する見解を示した。 43%が 「今よりも興味が薄かったと思う」 、29%が 「自分では 着なかっただろうと思う」 、9%が 「それでも自分で着ていた」 、 5%が「むしろ理想的だ」だった。 素コスについての見解別に回答を照らし合わせてみると、 「現に実際素コスをやっている」 という人では、 「むしろ理想 的だ」0%、 「それでも自分で着ていた」18%、 「自分では着な かっただろうと思う」32%、 「今よりも興味が薄かっただろうと思う」41%。 「条件が許せば本当は素コス がやりたかった」という人では「むしろ理想的だ」9%、 「それでも自分で着ていた」23%、 「自分では着 なかっただろうと思う」23%、 「今よりも興味が薄かっただろうと思う」41%だった。 また、女性の有効回答者7 人の回答は、 「むしろ理想的だ」0%、 「それでも自分で着ていた」11%、 「自 分では着なかっただろうと思う」22%、 「今よりも興味が薄かっただろうと思う」56%だった。

54. inside doll の購読状況

Figure 186 もしも肌タイがなかったら Figure 185 着ぐるみの 魅力分野別の 内臓として萌えるのか の平均 スコア

Fig.187 に有効回答者 218 人の inside doll の購読状 況を示した。「よく読む」17%、 「たまに読む」24%、 「ほとんど読んだことがない」16%、 「一度も読んだこ とがない」11%、「inside doll を知らない」32%だった。 なお、inside doll はとん太氏による美少女着ぐるみ小 説サイトであり、男性を内臓として特殊な構造の美少 女着ぐるみに詰める描写が多く登場する。その着ぐる みは、(1)股間に呼吸孔があるため、 演者はスカート等 の中からパンツ越しにしか呼吸ができないため非常 に息苦しい思いをする (2)演者にほぼ常 に物理的刺激を与え続けるため、演者は 常に性的快感を覚えたまま女の子を演 じなければならないという、 極めてフェ チシズム性の高い構造を持つ。 Fig.188 に芸歴別の回答を示した。芸 歴が長い人ほど習慣的に inside doll を 読んでいる割合が高いことが分かった。 また、inside doll を知らないという人は 芸歴が短い人ほど増え、 1 年未満では 63%にまで達した。 Fig.189 に目覚めた時期別の回答を示 した。目覚めた時期が 早いほど inside doll を読んでいる割合が高いことが明ら かになった。小学校以前で目覚めた人は 72%が習慣的に読んでいたのに対し、 社 会人で目覚めた人は、26%しか習慣的に 読んでおらず、46%が「inside doll を知 らない」と回答した。 Fig.190 に着ぐるみに性的興奮を覚え るかの回答別にこの設問の回答を示し た。性興奮を「覚える」と回答した人で 52%、 「多少覚える」と回答した人で24%が習慣的に読んでいた。性的興奮を「覚えない」と回答し た人では 67%が inside doll を知らなかった。 Figure 187 inside doll の購読状況 Figure 188 芸歴別の inside doll の購読状況 Figure 189 目覚めた時期別の inside doll の購読状況

Fig.191 に着ぐるみ趣味を知ったきっ かけ別の回答を示した。「神の啓示を受 けた 」人が最も習慣的に購読していて 67%が、次に「インターネットで見かけ て」知った人は 44%が習慣的に読んでい た。 「コスプレイベントで見かけて」 知っ た人では 41%が inside doll を知らず、 「友人知人がやっているのを知って」始 めた人は 85%が inside doll を知らなか った。

55. オナニーのおかず

Fig.192 に回答者のオナニーのおかず別の頻度を示した。「他人が着ている写真」 がおかずにされる 頻度が最も高く、50%が週に 1 回以上の頻度でおかずとして利用していた。 一度も利用したことがな いという人は 15%しかいなかった。 ここで、1 ヶ月に 1 回以上を習慣的におかずにしていると定義した場合、それぞれの習慣的におか Figure 190 着ぐるみに性的興奮を覚えるかどうかの回答別の inside doll の購読状況 Figure 191 着ぐるみ趣味を知ったきっかけ別の inside doll の 購読状況

ずにしている人の割合は多い順に、 「他 人の着ている写真を見て」70%、 「二次元 のエロ絵で」45%、 「自分の着ている写真 で」45%、 「着ぐるみの小説や絵で」44%、 「自分で着て鏡などで」44%、 「三次元の AV で」42%、 「着ぐるみの妄想で」40%、 「アブノーマルな AV で」37%、 「無機物 ・ 動物・同性・妄想などで」26%、 「美少女 系以外の着ぐるみで」25%、 「ケモノの絵 で」17%、 「他人に着せてそれを見て」9% だった。Table15 に回答者のオナニーの 平均頻度(回/人・月)を表にまとめた。 Fig.193 に着ぐるみに性的興奮を覚え るかの回答別にオナニーの平均頻度を 示した。着ぐるみ関係のおかずは、着ぐ るみに性的興奮を 「覚える」 と回答した人は、 「多少覚える」 と回答した人の二倍の頻度でおかずとして利用していた。 一 方、 「覚えない」 と回答した人は、 三次元のAV を着ぐるみに 性的興奮を「覚える」人の二倍の頻度でおかずに利用してい た。 「二次元のエロ絵」 はいずれの層もほぼ同程度の頻度で利 用していた。 Fig.194 に年齢別のおかず別オナニーの平均頻度を示した。 強い年齢依存性を示したのは 「他人の着ぐるみの写真を見て」 と「着ぐるみの小説や絵で」で、20 歳未満は 40 歳以上の二 倍の頻度でこれらをおかずとし て利用していた。 その他のおか ずはあまり年齢に依存しなかっ た。 Figure 192 オナニーのおかずにする頻度 Figure 193 着ぐるみに性的興奮を覚えるかの 回答別のオナニーの平 均頻度 おかず 自慰頻度(回/人・月) 自分で着て鏡などで(内臓) 2.1 他人に着せてそれを見て(所持) 0.4 自分の着ている写真などで(内臓) 2.4 他人の着ている写真で 4.5 着ぐるみの小説や絵で 2.3 着ぐるみの妄想で 2.3 二次元のエロ絵で 2.8 ケモノの絵で 0.8 三次元のAVで 2.3 アブノーマルAVで 2.1 美少女系以外の着ぐるみで 1.4 無機物・動物・同性など 1.5 Table 15 回答者のおかず別 オナニーの 平均頻度

Fig.195 に着ぐるみ趣味に誇 りを持っているかの回答別の オナニー平均頻度を示した。着 ぐるみ趣味に 誇りを持ってい る人ほど、 「自分で着て鏡など で」 「他人に着ぐるみを着せて それを見て」 「自分で着ている 写真などで」おかずとして利用 する頻度が高かった。特に、自 萌えオナニーは、 「誇りを持っ ている」人は「全く持っていな い」人の約三倍の頻度でおかず として利用していた。 しかし、 「他人の着ぐ るみの写真を見て」 オ ナニーする頻度はい ずれの層でも変わら なかった。 Fig.196 に 結 婚 観 別のおかず別のオナ ニーの平均頻度を示 した。「むしろ結婚し たいと思わない」 層で は、 「自分で着て鏡な どで」 「自分の着てい る写真で」 「他人の着ている写 真で」オナニーする頻度が高 かった。 「この趣味から足を洗 ってでも結婚したいと強く思 う」 層では、 「三次元のAVで」 オナニーする頻度が突出して 高かった。 Fig.197 に着ぐるみの魅力 分野の回答別にオナニーの平 均頻度を示した。自萌えオナ ニーをする人は、 「一般人との グリーティング」を最も魅力 的だと思った人がおかずとし Figure 194 年齢別のオナニーの平均頻度 Figure 195 着ぐるみ趣味に誇りを持っているかの回答別のオナニーの平均頻度 Figure 196 結婚観の回答別のオナニーの平均頻度

てよく利用していた。逆 に「三次元の AV で」 「ア ブノーマル AV で」オナ ニーをする人は少なく、 これらは「仲間とのおし ゃべり」 「エロやフェチな どの行為」を一番魅力的 だと思った人たちがおか ずとしてよく利用してい た。「三次元の AV で」オ ナニーする人は、 「仲間と のおしゃべり」 「エロやフ ェチなどの行為」を選ん だ人が多く、 「アブノーマ ル AV で」オナニーする人は、 「エロやフェチなどの行為」を選んだ人が多かった。

56. 電マの所持

Fig.198 に活動中の有効回答者 177 人の電マの所持状況を 示した。63%が「ある」 、37%が「ない」と回答した。 Fig.199 に着ぐるみに性的興奮を覚えるかの回答別に、 電マ の所持状況を示した。性的興奮を 「覚える」 層で72%、 「多少 覚える」 層で50%、 「覚えない」 層で25%が電マを所持してい た。 その他、芸歴別に見てみると、1 年未満の人では約 50%し か所持していないが、1~3 年で約 60%、3~5 年で約 70%が 所持し、その後は比率は変わらなかった。 性的指向別に見てみると、 バイの人は80% が電マを所持していた一方、ヘテロの人の 電マ所持率は 50%程度だった。

Figure 197 着ぐるみの魅力分野の回答別のオナニーの平均頻度 Figure 198 活動中の人の電マの所持 Figure 199 活動中の人の着ぐるみに性的興奮を覚えるかの 回答別の電マの所持

57. 着ぐるみを逝かせるか着ぐるみになって逝かされるか

Fig.200 に内臓の有効回答者 139 人の「着ぐるみになって逝かされたいか、 着ぐるみを逝かせたい か」 の意向を示した、42%が 「着ぐるみになって逝かされたい」 と回答。 「どちらかと言えば着ぐるみ になって逝かされたい」18%で、 「どちらかと言えば着ぐるみを逝かせたい」14%、 「着ぐるみを逝か せたい」6%だった。 「どちらも興味がない・嫌だ」は6%、 「どちらも未経験だ」は14%だった。 Fig.201 に年齢別のこの設問の回答を示し た。若い世代ほど 「着ぐるみになって逝かされ たい」と所望していた。25 歳未満では、83% が「着ぐるみになって逝かされたい」 「どちら かと言えば着ぐるみになって逝かされたい」 だ った。40 歳以上では、47%が「着ぐるみにな って逝かされたい」 「どちらかと言えば着ぐる みになって逝かされたい」 、34%が「どちらか と言えば着ぐるみを逝かせたい」 「着ぐるみを 逝かせたい」だった。

58. 着ぐるみのフェチ要素の好き/好きではない判定

Fig.202 に有効回答者 210 人以上の、着ぐるみに関するフェチ要素の好き/好きではない判定の結 果をまとめた。 「好き」 「まあ好き」の合計が50%を超えたのは多い順に、 「自萌え」78%、 「肌タイ・ 皺」74%、 「呼吸音」70%、 「ギチ・ラバー」67%、 「もっこり」58%、 「拘束される」56%、「TSF」(Trans Sexual Fantasy: 性転換を題材にした創作ジャンルのこと)56%、 「汗ジミ」54%、 「拘束する」54%、 「声漏れ」52%だった。 ここで、 「分からない・未経験」の回答を除外し、 「好き」4 点、 「まあ好き」3 点、 「あまり好きで はない」2 点、 「好きではない」1 点とし、 回答者の平均スコアを求めそれを用いて比較することにす る。この平均スコアを Table16 に示す。最も高い平均スコアをつけたのは「自萌え」で 3.44 点だっ た。それに「肌タイ・皺」3.30 点、 「呼吸音」3.14 点と続いた。 Fig.202 に着ぐるみに性的興奮を覚えるかの回答別の平均スコアを示した。すべての項目において Figure 200 内臓の人の「着ぐるみを逝かせたいか、 着ぐ るみになって逝かされたいか」の意向 Figure 201 年齢別の「着ぐるみを逝かせたいか、 着ぐるみになって逝かされたい か」の意向

着ぐるみに性的興奮を「覚え る」 人は 「多少覚える」 「覚え ない」 人よりも高い平均スコ アをつけた。ただし、 「肌タ イ・皺」 は、 どの層にも支持 された。 Fig.204 に着ぐるみに誇り を持っているか の回答別の平均 スコアを示した。 概ねどの項目で も、 「誇りを持っ ている」層ほど 高い平均スコア をつけていた。 誇りを持ってい るかどうかに特 に強い依存性を 示したのは、 「自 萌え」 「ギチ ・ ラ バー」 「もっこり」 「精液の漏れ」「拘束する」「フィメールマスク」 だった。 逆にあまり依存性を示さなかったのは、 「呼 吸制御される」 「拘束される」などマゾヒスティック要素が強いものだった。 Figure 202 回答者の着ぐるみ萌え要素に対する評価の分布 平均スコア 目透け 2.66 呼吸音 3.14 汗染み 2.80 肌タイ・皺 3.30 自萌え 3.44 ギチ・ラバー 3.10 もっこり 2.82 声漏れ 2.71 精液の漏れ 2.48 暑さ攻めする 2.30 暑さ攻めされる 2.29 呼吸制御する 2.45 呼吸制御される 2.34 拘束する 2.88 拘束される 2.89 TSF 3.09 フィメールマスク 2.50 Table16 着ぐるみ 萌え要素 の平均スコア Figure 203 着ぐるみに性的興奮を覚えるかの回答別の着ぐるみ萌え要素平均スコア

Fig.205 に着ぐ るみの魅力分野 の回答別に平均 スコア示した。 概ねどの項目で も、 「エロやフェ チなどの行為」 >「一般人との グリーティング」 ≧「純粋な撮影 会」 > 「仲間との おしゃべり」の 順に高い平均ス コアをつけてい た。例外的と考えられる挙動を示したのは、 「自萌え」に関しては、 「エロやフェチなどの行為」より も「一般人とのグリーティング」を選んだ層が高い平均スコアをつけていたこと、 「暑さ攻めする」 「暑さ攻めされる」に関しては、 「純粋な撮影会」を選んだ層が低い平均スコアをつけていたこと、 「拘束する」 「拘束される」に関しては、 「仲間とのおしゃべり」を選んだ層が比較的高い平均スコア をつけていたことだった。

結び

以上。 Figure 204 着ぐるみ趣味に誇りを持っているかの回答別の着ぐるみの萌え要素の平均スコア Figure 205 着ぐるみの魅力分野の回答別の着ぐるみの萌え要素の平均スコア

原報告図版

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出典記録

くっしー(@kussy_tessy),『着ぐるみ国勢調査結果報告書』,2017 年 10 月調査,PDF,73 ページ。